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世界中で活躍する「行動人」

2025年11月

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米国

カリフォルニア州のカーピンテリア・ロータリー・クラブが開催するタレントショーは、2009年以来、32万5,000ドル以上を集めてきました。クラブはこの資金を奉仕事業に活用し、子どもたちのために約300個の楽器を購入したり、約100口の大学奨学金を授与したりしてきました。16年連続でチケットが完売となった4月のタレントショーでは、ダンサー、ミュージシャン、ストーリーテラー、コメディアン、ジャグラーなど、さまざまなエンターテイナーが登場しました。「全会員が何らかのかたちで関わっています」と話すのは、ショーの運営に携わるクラブ会長のデービッド・ポウドレルさんです。「私たちのモットーは、『喜びを見つけ、参加する』です」これまで、参加者の中からプロのエンターテイナーとなった人も数名おり、テレビ番組『The Voice』で成功を収めたウィル・ブレマンさんやマジシャンのマーク・コリアーさんなどが含まれます。

カナダ

セントトーマス・ロータリークラブ(オンタリオ州)のリーダーたちは、会員の参加が不十分であることに気づき、クラブのスケジュールを調整して奉仕活動の時間を増やしました。クラブの直前会長であるバーバラ・ウォーノックさんは、「この結果は驚くべきものでした。活動に活気が生まれただけでなく、入会への関心も高まっています」と話します。「週例会が入会の妨げとなっており、社会奉仕活動への積極的な参加が必要だと感じていました」とワーノックさん。クラブは現在、毎月第2と第4水曜日に例会を開き、そのほかの水曜日は地元の二つの団体でボランティア活動をすることになっています。Grace Caféは地元のスープキッチンで、Harvest Handsは通常なら廃棄されてしまうような食べられる食料品を集めて配布しています。ワーノックさんは次のように話します。「ロータリアンは、困窮する人びとへの食料支援のため、この活動に積極的に取り組んでいます」

  • 28.00シーズン

    テレビ番組『The Voice』のシーズン数

  • 1.00,800万米ドル以上

    Harvest Handsが回収した食料品の価値

スコットランド

エルジン・ロータリークラブは、ローターアクトクラブ、インターアクトクラブ、ロータキッズクラブなど、青少年のためのさまざまな活動を支援しています。ロータキッズクラブは、グレートブリテン&アイルランドの国際ロータリーのプログラムで、12歳未満の子どもを対象に市民としての資質とリーダーシップスキルの養成を目的としています。グリーンワーズ校では、ロータキッズクラブは欠かせない活動だと、4人のクラブリーダーの一人であるカースティン・マスタード先生は話します。2月、ロータキッズはフリーマーケットを開催し、ロータリー財団のために約100ドルを集めました。6月にはウォーキング大会を開催し、水頭症(脳に水がたまる病気)のためのチャリティ団体Harry's Hatに約3,200ドルを寄付しました。この団体は、ロータキッズに参加している子どもの家族を支援しました。ステファニー・アーチック2024-25年度RI会長が同月にこの場所を訪れた際には、子どもたちが歴史プロジェクトに基づく演劇を披露しました。「生徒たちの情熱、創造性、思いやりを目の当たりにして、本当に感動しました」とアーチック会長。「彼らのコミュニティ精神が輝いています」

インド

コインバトール・コットン・シティ・ロータリークラブは、野生のインコを檻に入れて売買する違法行為への認識向上プロジェクトを実施しました。ボランティアたちは、インコの羽をむしり取る様子を描いた1,200平方フィートのアート作品に、約1トンのキビの粒を丹念に配置しました。「一粒一粒が希望を表しています」と、このプロジェクトを指揮したクラブリーダー、ニケトゥ・シャーさんは話します。プロジェクトは、動物保護団体による大規模な活動の一部で、州の森林局が支援しています。作品は5月にショッピングセンターで完成しました。昨年、クラブは森林局に鳥のレントゲン検査装置を提供するサポートを行いました。飼育されている多くの鳥は、寿命が縮むほどの病気やストレスに苦しんでいます。

  • 1.00,978校

    スコットランドの公立小学校の数

  • 11.00

    インドの在来野生インコの種類

フィリピン

フィリピンの多くの人びとは、手頃な料金で歯科治療を受けることができません。この問題に取り組むため、バコロド・セントラル・ロータリークラブの会員は、公立学校の教師に歯科治療を提供する「Project Smile」を立ち上げました。ロータリアンが受診者を人選し、抜歯、詰め物、被せ物の日程を決めます。クラブは、フィリピン歯科医師会ネグロス島支部のボランティアケアと地元議会事務局からの補助金で賄えない費用を負担しています。これまでのところ、このプロジェクトで55人への歯科治療が行われています。「これらの献身的なヒーローたちは、自身の健康や幸福よりも、教育に必要なものを補うために自らの資金を使うことを選んでいるのです」と、クラブ会員のマリア “トックス” ロペスさんは話します。

この記事は、Rotary誌の2025年11月号に掲載されました