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世界中で活躍する「行動人」

2025年8月

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米国

2008年の金融危機の影響を受けた人たちを支援するため、サミットカウンティ・ロータリークラブは、コロラド州の町フリスコで毎週、無料で夕食を提供し始めました。この活動は今も続いており、今年1月には20万食目となる夕食を提供しました。クラブ会員のデボラ・ヘイジさんは次のように述べます。「住宅危機やローン危機はサミット郡の人たちに深刻な影響を与えました。私たちは2008年11月に地元の非営利団体を訪れ、これらの人びとを助けるために何ができるかを尋ねました。車中生活者や、知り合いの家を転々としていた人たちは、フードバンクから配られた食材を料理する手だてがなかったのです」。子どもや家族、退職者、触れあいを求めてやってくる寄付者など、100~500人が火曜日の晩に集まり、レストランで食べるような夕食と交流を楽しんでいます。

カナダ

ホワイトホース-ランデブー・ロータリークラブのあるユーコン準州の犬たちは、幸せ者です。同クラブは毎年、募金のためにペット用ビスケットを焼き、包装して販売しており、3年前に始めて以来、約3,000カナダドルの収益を上げてきました。この収益は、ホワイトホースにある動物保護施設とフードバンクに寄付されます。「この募金活動は、ロータリアンたちが家に集まって楽しむ機会となっており、地元の人たちも犬用ビスケットを気に入ってくれています」と話すのは、同クラブの前会長ケビン・ラムジーさんです。レシピはラムジーさんの母親が作ったもので、カボチャとピーナッツバターが含まれています。「いつも売り切れるんです。自宅への配達もしています」

  • 750.00,000時間以上

    2009年以来、サミット郡の夕食支援活動のために費やされたボランティア時間

  • 33.00億ドル

    カナダにおける2024年のドッグフード小売販売高

ギリシャ

去る12月、グリース・ロータリーEクラブは国内の遺跡や博物館に車いすを届ける活動を開始しました。5月までに、このEクラブとほかの三つのクラブ(ハランドリ、プレベザ、プシヒコ)は、2,600ドル相当の17台の車椅子を届けました。寄贈を受ける施設には、ミコノス島のエーゲ海事博物館、パトラス考古学博物館、ESIEPINプレス博物館、キクラデス美術館などがあります。「これはギリシャのほぼ全土をカバーする大規模なプロジェクトで、14の美術館・博物館や考古学的遺跡に車いすを寄贈する予定です」と、このEクラブの前会長であるジョージ・スタブロプロスさんは言います。

ルワンダ

キガリ・ゴルフ・ロータリークラブの会員は、ゴルフに出かけるばかりではありません。クラブの結成から数カ月以内に、ろう者のコミュニティや過小評価されているそのほかのグループの人びとの起業家精神を育むプログラムへの支援を開始しました。11月、クラブは十数台のミシン、編み機、繊維用ヒートプレス機を、かつて路上生活児だった母親たちを支援する団体「ルワンダろう者自立支援連合」(Rwanda National Union of the Deaf and to Empower the Future)に届けました。約8,500ドル相当の機器は、会員からの寄付と(当然のことながら)ゴルフコンペによる資金で購入されたものです。「ルワンダろう者自立支援連合や、疎外されたコミュニティを支援するほかの団体と長期的なパートナーシップを築きたいと考えています」と、クラブ広報委員であるタビ・モッツィさんは言います。

  • 2.00020年

    アクロポリスに車椅子用リフトと専用道が設置された年

  • 9.00

    ルワンダのろう者のための協同組合の数

韓国

去る3月、韓国史上最大の山火事が同国南東部で発生し、約12万エーカーの土地が焼け、37,000人以上が避難を余儀なくされました。ロータリー地区が迅速にニーズ調査を行い、食料、水、衛生キットなどの必需品を避難所や被災地に届けました。ロータリー会員は、ロータリー財団からの10万ドルの補助金を利用してさらに多くの被災者を支援したほか、果樹園の清掃や被災家屋の取り壊しを手伝いました。また、義城郡にある由緒ある孤雲寺の再建支援など、復興のために重機を提供した人もいました。「自然災害は警告なく襲ってくる」と話すのは、第3590地区パストガバナーのソプ・チョンさんです。「完全な備えは無理かもしれませんが、ロータリーが地域社会をいつでも支援できます」

この記事は、Rotary 誌の2025年8月号に掲載されました

ロータリーのプロジェクトは世界中の地域社会で変化をもたらしています