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世界中で活躍する「世界を変える行動人」

2022年6月

記事

ハイチ

ポルトープランス近くでHaitian Projectが運営する生徒数360人の中学校、Louverture Clearary Schoolは、2005年から太陽光発電を利用していますが、安定した電力を提供できるバッテリーが不足しています。カナンデーグア・ロータリークラブ(米国ニューヨーク州)会員であるケント・ギルジスさんは、家族とともにこの学校でボランティア活動をしたときにそのニーズを目にしました。 「寮の前を通りかかったとき、窓を覗くと、一つ部屋で40人の子どもが電球一つのみで勉強していたのです」とギルジスさんは振り返ります。2020年後半、ギルジスさんの息子とその友人が自分たちの学校の課題として安定した電力の提供に取り組み、カナンデーグアのクラブ、第7120地区(ニューヨーク州)のほかのクラブ、セントピーターズバーグ・ロータリークラブ(フロリダ州)がこれを支援しました。バッテリー、配線、インバータ、その他の機器は、Louverture Cleary Schoolの卒業生が経営する太陽光発電会社から購入しました。「今後は大きな嵐に見舞われても、3日間電力の需要を満たすことができます」とギルジスさんは言います。

カナダ

カナダのプリンスエドワードアイランド州の二つの畑で真菌が見つかり、米国へのジャガイモの輸出が停止されたとき、農家の損失を補うためにオンタリオ州(カナダ)の数十のクラブが力を結集し、まだ食べられるじゃがいもの購入、輸送、フードバンクへの配布を手配しました。この取り組みを開始したブレイスブリッジ・ロータリークラブは、地元自治体とのつながりを活かして、一つの栽培農家から4,000袋分(1袋約4.5kg)のジャガイモを入手して輸送するための約9,000米ドルの地方交付金を手配しました。2月19日には、この地域の五つのロータリークラブと一つのローターアクトクラブの会員が倉庫に集まってじゃがいもの荷下ろしと仕分けを行い、14の食料配給所に届けました。約800マイル(約1280km)離れたプリンスエドワードアイランド州シャーロットタウン近くで家族農場を経営するリック・サンダーソンさんは、収穫したじゃがいもの一部を救うために尽力してくれた人たちの心遣いに驚いています。サンダーソンさんはこう言います。「必要なときにロータリーが私たちを助けてくれたことに本当に感謝しています」

  • 40.00%

    中学卒業前に退学するハイチの子ども

  • $10.00 億ドル

    プリンスエドワードアイランド州のじゃがいも産業の年間価値

ガーナ

ガーナ南西部の村を破壊し、少なくとも13人が死亡した爆発の直後、全国のロータリークラブが援助に駆けつけました。タルクワ・ロータリークラブは、1月に起きたこの爆発のわずか1日後に、衣類、食料、せっけんなどの物資を届けました。この爆発は、採掘用の爆発物を載せたトラックとバイクが衝突したことが原因でした。クラブからの支援は1回切りではなかったと、会員であるアブデル-ラザク・ヤクブさんは述べます。ヤクブさんによると、その後クラブは、200人近い子どもが家を失い、制服、本、文房具などの必需品も失ったことを知りました。クラブは、ガーナ国内のクラブから寄せられた約4,500ドルを使用して必需品を購入し、2月24日、家を失って緊急キャンプに住んでいた多くの生徒たちにこれを配布しました。

オランダ

オランダのロータリー会員の間では、国民食を祝うことが伝統となっています。第1570地区パストガバナーであるピーター・シュットさん(ナールデン-バッセム・ロータリークラブ会員)によると、国内のクラブはチャリティーのためにビール、ワイン、コーヒーなどの商品を生産、販売しています。クラブ会員でパートタイムの養蜂家であるエリック・ベルケルマンスさんと地元の養蜂家協会が管理する養蜂場を見学したクラブ会員たちは、あるアイデアを思いつきました。それは、募金のためにはちみつを作って売る、というものです。こうしてベルケルマンスさんとシュットさんおよびほかのクラブ会員2名は、1回目として18オンス(約28g)の瓶60個(各約8ドル)にはちみつを入れて販売し、その収益を、Goois 自然保護区にある養蜂家スタンド近くの案内板設置のために活用しました。「多額の収益を得ることが第一の目的ではありません」とシュットさん。6月の収穫には、環境志向であるこのクラブの34人の会員のうちもっと多くが参加すると期待していると、シュットさんは言います。「ミツバチの飼育を通じて地元の自然環境についての認識が高れば、ほかの関係者にもそれが広がります」とベルケルマンスさんは述べます。

  • 12.00,000

    世界における鉱業関連死亡者の年間推定数

  • 56.00%

    オランダにおいて絶滅が危惧されている(または絶滅した)ミツバチの種類

オーストラリア

メンズヘルス・トレーラー(The Men’s Health Education Rural Van)は、2008年に第9670地区で始まり、2017年にワーナーズベイ・ロータリークラブによって再開されました。看護師付き、2室を備えたこのトレーラーは最近、コロナ禍によってしばらく中断されていました。患者の9割が男性であり、血圧、血糖値、コレステロール値の無料検査(10分)を内密に行うことができます。これが文字通り命を救っていると話すのは、このトレーラーのチームコーディネーターであるグレーム・フーパーさん(ワーナーズベイ・ロータリークラブ会員)です。2月と3月の7週間、トレーラーは23の町を回り、730人の患者の検査を行いました。「そのうち26%が医師の診察を受けるように言われ、2%は緊急に医師の診察が必要でした」とフーパーさん。「彼らは、脳卒中や心臓発作、または糖尿病による大きな問題や突然死の高いリスクがありました」。ワーナーズベイのロータリアンは、ルートを決め、各地でのボランティアと広報、看護師の宿泊といった手配を行っています。

 

この記事は、Rotary誌の2022年6月号に掲載されました。


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