私たちの世界:世界中で活躍する「世界を変える行動人」
2022年3月
メキシコ
第5340地区の約150名のカリフォルニア在住ロータリアンが、第4100地区に所属するバハカリフォルニア州の五つのクラブと協力し、米国とメキシコの国境近くにある農村エル・トレボルに6軒の住宅を建設するための資金(7軒目の資金の一部も)を集めました。12月4日の活動本番に先駆けて、サンディエゴのNPOのProject Mercyがセメント板を設置し、木材の大半を切断。
「住民の皆さんがよりよい暮らしを送れるように、こうして二つの地区が協力するというのは感動的でした」とRancho Bernardo Sunriseロータリークラブ(サンディエゴ)のキム・マスラスキーさんは言います。この52,000米ドルのプロジェクトは、ロータリー会員からの資金の寄付により実現しました。
米国
2017年8月に起きた保安官代理による黒人男性射殺事件が引きおこした人種間の緊張と引き続くデモを受けて、ジョージア州トマスビルではこの問題の見直しが行われました。身の安全、教育、経済的機会において人種間で不平等があることを認識した自治体は、対策本部を設置し、地域社会の潜在力を生かすために、信頼できる情報源である地元のロータリアンに助力を仰ぎました。
2019年初頭に、起業支援のSpark Thomasvilleが12名のマイノリティ起業家の卵を集めて第1期生のクラスを開催。第6900地区のガバナーノミニーで同団体のディレクターを務めるアンドレ・ハドレー・マリアさんをはじめ、Thomasvilleロータリークラブの会員たちが事業運営のヒントを伝授し、1,500ドルの地区補助金も活用しました。参加者は映像制作や美容、ネイルサロン、ケータリングなどの分野での起業を目指し、定期的に会員6名のメンタリングを受けます。その結果、これまでに30人近い参加者が10の事業を立ちあげることに成功しています。
「なかでもすごいのが、自宅で焼いたBBQポークリブをご近所に売りだした夫妻です。レストラン開業まで成しとげたんです」と、同クラブ会員で、財務管理・簿記の基礎・コミュニケーションスキル担当のメンターであるマイケル・ビクスラーさんは言います。
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2000.00万
メキシコで完全所有の持ち家
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36.00%
黒人が経営する事業(従業員あり)のうち、女性経営者が占める割合。一方、従業員のいる全事業における女性経営者の割合は19%
ブルガリア
野良犬が置かれた悲惨な現状を伝え、ペットショップから買うのではなく保護犬を迎えいれることを呼びかけるために、VarnaローターアクトクラブとVarna Euxinograd Internationalローターアクトクラブは地元の保護施設に引きとられた10匹の人懐こい犬を紹介するイベントを合同で開催しました。黒海のリゾート地でブルガリアで3番目に大きい都市であるバルナで活動するVarnaローターアクトクラブでこのプロジェクトを担当するビクトリア・ハリザノバさんによると、2021年4月にSea Garden公園で開催されたLend a Hand — Save a Pawフェスティバルは約200人の来客者を集めました。なかには飼い犬を連れて会場を訪れた方も。
「2クラブは一緒にアクティビティを企画し、プロの写真家や犬のトレーナーによる講演、リードの手作りワークショップ、それからあらゆる年齢層が楽しめるゲームなどを手配しました」。このフェスティバルは約10人のローターアクターのボランティアとAnimal Hope Varna保護施設のスタッフ、避妊・去勢手術を割引で提供するPresi Vet動物病院の監督下で実施されました。グリーティングカードやリード、マグネットなどの売上と寄付による計1,200ドルを超える収益で、45件の避妊・去勢手術が実施されます。
ナイジェリア
ここ2年間におけるパンデミックの影響にもかかわらず、Lagos Islandロータリークラブは2017年に始まった無料眼科巡回診察を続け、10月には400件も白内障の手術を行うなど、合計で5,000件の白内障手術を実施しました。
「会員たちは診察会場で患者のファイルを確認し、患者と向きあって話を聞き、何も問題なく治療が行われたこと、無料の眼科手術を受けられたことを確認します」と、同クラブ会員でMission for Visionのヒロ・ルプチャンダニさんが説明します。眼科巡回はラゴス島とその北東800キロ以上離れたカノ市で今月開催予定。また、2週間にわたる巡回では術前術後の滞在場所と食事を患者に提供しています。手術1件にかかる80ドルの費用は、企業、クラブ会員、その友人が援助しています。
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45.00%
世界の50歳以上の失明者のうち、白内障患者が占める割合
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20.00億
ログインしてYouTubeを利用する月間視聴者数
台湾
新型コロナウイルスの感染拡大によりイベントの参加者数が激減する中、Taipeiローターアクトクラブはこれをオンラインデータ分析や動画編集のソフトウェアを宣伝や交流に活用する好機としてとらえました。「ロータリーが世界中で行っている活動を知ってもらうためには、YouTubeは大いに役だちます」と同クラブ会員のエリック・ルーさんは言います。「実地でのイベント開催は不可能なので、この状況下でどうすればロータリーを知ってもらえるか、アイデアを出しあいました」。同クラブの17名の会員が関心を寄せている、国際関係や海外の活動といった話題についてゲストスピーカーに話してもらい、動画を作成。会員のうち11人は、職業上の経験やローターアクトでの経験について話をうかがったインタビューを撮影しました。こういった動画を視聴した2名の会員候補者から問い合わせがあったそうです。「オンラインマーケティングには効果があります」とルーさん。
この記事は、Rotary誌の2022年3月号に掲載されました。
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