シェルターボックス:災害救援におけるグローバルなパートナー
災害救援団体として世界的に知られるシェルターボックス(ShelterBox)は、年に8~10の家族を支援するロータリークラブのプロジェクトとして始まりました。以来、シェルターボックスはロータリーの重要なパートナー団体の一つとなっています。
しかし、2000年の設立以来、ロータリークラブやローターアクトクラブ、そしてロータリー会員からの支援を受け、シェルターボックスは柔軟性と規模を拡大し、世界中で災害や紛争を生き延びた300万人以上の人びとに支援を提供することができています。
ロータリーとシェルターボックスの両方の強みと専門性を生かせるこのパートナーシップは、「ロータリアンとローターアクターが大きなインパクトをもたらせることの証」だと、シェルターボックスでロータリーとのパートナーシップを担当するアレックス・ユルテンさんは話します。
シェルターボックスの災害対応戦略では、ロータリークラブとローターアクトクラブの会員が大きな役割を担っています。ロータリークラブとローターアクトクラブは現地で幅広い人脈があります。このため、災害後にシェルターボックスが最初に連絡するのがこれらのクラブであることも少なくありません。また、シェルターボックスによる災害救援活動の多くにロータリー会員が参加しています。
シェルターボックスは、気候、状況、文化、避難の経緯などの特徴に応じて、ニーズに合わせた避難所や支援物資を提供しています。より広いスペースとプライバシーを確保できる大型テントが従来の緑色の箱には収まらないため、現在ではその箱を使って支援物資を発送していません。さらに、パレットで輸送する方が、箱で送るよりも迅速に配送でき、保管も容易だからです。
現地で救援活動を行うボランティア(厳しい研修プログラムが義務づけられている)としてだけでなく、ロータリーはさまざまな形で救援活動を支援しています。シェルターボックスの救援チームは、現地のロータリー会員からの報告を基に、被災地の状況を把握し、運転手や交通手段、宿泊場所、通訳などを手配します。ロータリー会員はまた、関税や輸入の手続き、物資の保管場所や倉庫の確保、現地の自治体や政府担当者とシェルターボックスチームのつなぎ役といった援助も行います。
これに加え、ロータリークラブ、ローターアクトクラブ、ボランティアは長期的な活動でも極めて重要な役割を担っています。地域に根づいて活動するロータリー会員は、救援団体による緊急対応が終わった後も、長期的な復興のために人びとと協力していくことができます。
「私たちの活動は単なる物資提供ではなく、それは支援の一部にすぎません」とユルテンさんは指摘します。「活動の焦点は、緊急シェルターを提供し、被災地の人びとが物理的・精神的に備えられるよう支援することです。しかし、被災者のニーズによりよく応えるために多様な支援も行っています。ロータリーとのパートナーシップは、被災者が元の生活に戻れるようにするために不可欠です」
両団体は互いに知識・情報を交換しています。ロータリークラブとローターアクトクラブは、被災地を助けたいという思いを、現地のニーズやパートナー団体からの情報を基に具体的かつ効果的な対応につなげる方法を、災害救援のエキスパートであるシェルターボックスから学ぶことができます。
モニタリング、評価、地域社会からのフィードバックを改善に生かすことを重視するシェルターボックスは、ロータリーと会員が災害救援の最新のベストプラクティスを学べるよう援助するとともに、クラブが知識を備え、災害に対応できるようにする方法を提示しています。
シェルターボックスとロータリーの今後の展望について、気候変動によって深刻化する予測不可能な気象状況や、長引く紛争により、多くの家族が住み慣れた家を追われているため、緊急時におけるシェルターのニーズは依然として高まっています。
シェルターボックスは、ロータリークラブやローターアクトクラブと協力して強固なネットワークを構築するとともに、会員が国際レベルおよび地域レベルで最新の方法で対応できるよう支援することを期待しています。また、インターアクトの会員と連携して活動することも可能です。
「ロータリー会員がもつ声はとてもパワフルです」とユルテンさん。「シェルターボックスとのパートナーシップについてできるだけ対話を増やしていくことで、世界でもっと多くの支援を行っていくことができるでしょう」
例会や行事にシェルターボックスから講演者を招くことや、地元でのシェルターボックスとの協力や災害対策について関心のある方は、rotaryrequest@shelterbox.orgにご連絡ください。