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学びと祝賀に満ちた2025年ロータリー国際大会の寄付者行事

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特別行事で寄付者を称え、そのインパクトを紹介

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カナダ・カルガリーで開催された2025年ロータリー国際大会では、ロータリーの活動を支える寄付者たちが、さまざまな特別行事に集いました。ロータリー財団は、ご寄付を通じて今年度に恒久基金を20億2,500万米ドルとすることを目指し、世界中で人びとの暮らしを変え続けています。

「環境保護から平和センターの支援まで、皆さんは寛大で思いやりにあふれたレガシーを後世に残しています」と、2024-25年度ロータリー会長ステファニー・アーチック氏は式典で語りました。「皆さんの存在があるからこそ、私たち一人ひとりが『もう少し支援しよう、もう少しがんばろう』という気持ちになれます。ロータリーのマジックを生み出し、この世界を少しでも明るくしてくださり、本当にありがとうございます」

ロータリー平和フェローとしての体験と「積極的平和」を生み出すロータリーの役割について語るマリア・クリスティーナ・シフエンテス氏(右) 。2025年ロータリー国際大会(カナダ・カルガリー)でのロータリー財団ドナーサミットにて。その隣はロータリー財団次期管理委員ビッキー・ピュリッツ氏(中央)とCNBCシドニー支局ニュースキャスターで司会のアマンダ・ドゥルーリー氏(左)。

同じ式典で、ロータリー財団管理委員長のマーク・ダニエル・マローニー氏もアーチ・クランフ・ソサエティのメンバーを称えました。このソサエティは、財団に25万米ドル以上を寄付した方々を認証するものです。

「皆さんはロータリーを通じて、永続的なレガシーを残すという選択をされました。そのことに心から感謝しています」とマローニー氏は述べました。

これらの行事では「レガシー(遺産)」というテーマが繰り返し語られました。「ロータリー財団ドナーサミット」では、恒久基金/大口寄付アドバイザーのエリック・キマニ氏が、数週間前に孫が生まれたことに触れ、自身の思いを語りました。

「私はこの新しい命を見つめていました。70年後に彼がどこにいるのか、私の努力や蓄えが彼の未来にどう影響するのかは分かりません。でも、ひとつだけ確かなことがあります。私の寄付は、私自身、子どもたち、そしてその次の世代さえも超えて生き続けるということ。皆さんの寄付も同じです。この部屋にいる皆さんは、物理的な存在を超えた特別なレガシーを残すことを選択されたのです」

2025年ロータリー国際大会(カナダ・カルガリー)で開催された「つながりのマジック晩餐会」で乾杯の挨拶をする2025-26年度国際ロータリー会長のフランチェスコ・アレッツォ氏(右)。2025-26年度ロータリー財団管理委員長のホルガー・クナーク氏とともに。

2024-25年度には、会員や支援者からの寄付により、世界で1,800件以上の補助金が授与されました。これには、1,400件以上のグローバル補助金と400件以上の地区補助金が含まれ、総額はグローバル補助金が8,800万米ドル以上、地区補助金が2,800万米ドル以上にのぼります。

ドナーサミットの司会を務めたオーストリアCNBCニュースキャスター、アマンダ・ドゥルーリー氏は、ロータリーの多様性を称賛しました。

「ロータリーのプログラムは、その多様な会員基盤と同じくらい幅広いものです。だからこそ、ロータリーは特別なのです。誰もが自分らしい方法で“よいこと”を行う方法を、ロータリーで見つけることができます」

マローニー氏もこれにうなずき、ロータリーの重点分野を通じて多様な課題に対応できることを強調しました。ロータリーは、平和の推進、疾病との闘い、水と衛生、母子の健康、教育支援、地域経済の発展、環境保護の分野に重点を置いています。

「皆さまが力を注いでいるのが環境問題でも、教育の支援でも、質の高い医療へのアクセス改善でも、ロータリーには皆さまの情熱をかたちにする知識と仕組みがあります」とマローニー氏。「7つの重点分野はすべてがつながっており、世界の深刻な課題に対して、思慮深く、持続可能な解決策を生み出すことができます」

2025年ロータリー国際大会(カナダ・カルガリー)で開催された「ロータリー財団ユニティ・ボール晩餐会」でアーチ・クランフ・ソサエティとレガシー・ソサエティの会員に向けてスピーチする2024-25年度ロータリー財団管理委員長のマーク・ダニエル・マローニー氏。

ドナーサミットでは、アフリカ4カ国でマラリア、肺炎、下痢による重症化や死亡を減らすことを目指す「ロータリー健康な地域社会チャレンジ」についても紹介されました。

また、ポリオ根絶活動の現場についても語られました。

「パキスタンでポリオ根絶に取り組む方々を訪ねたことは、私の人生で最も印象に残る経験のひとつ」と、財団管理委員で元国際ロータリー会長であるジェニファー・ジョーンズ氏は語りました。「母親の目に浮かぶ感謝の気持ち、ワクチンを受ける子どもからの信頼――これらの瞬間は、私の心に永遠に残ります。一滴のワクチン、一歩の歩みを積み重ねることで、ポリオが『過去のもの』となる未来へと近づくのです」

アーチ・クランフ・ソサエティの認証を受けたプレストン・セウ氏(中央)とジェームズ&ジャニス・トンプソン夫妻。2025年ロータリー国際大会(カナダ・カルガリー)では、2回の式典で25の個人と夫婦が認証されました。

大会期間中には、2024-25年度に寄付額を増やした方々を称える「つながりのマジック晩餐会」や、アーチ・クランフ・ソサエティとレガシー・ソサエティのメンバーを称える「ロータリー財団ユニティ・ボール晩餐会」など、寄付者向けのそのほかの行事も開催されました。

ロータリー財団への支援方法はこちらをご覧ください。

— 2025年8月


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