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ジェンダー平等、子どもの教育、人工知能について講演者が語る

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ジェンダー平等、子どもの教育、人工知能について講演者が語る

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カルガリー(カナダ)で開催中のロータリー国際大会の2日目、「インパクト」に焦点を当てて、子どもたちの幸せを育くむ方法や、人工知能を活用した効果的なイニシアチブなど、さまざまなトピックが取り上げられました。

アカデミー賞俳優であり、活動家でもあるジーナ・デイヴィス氏は、ハリウッドにおける女性や女児の役割の拡大と向上、そして「過度に上品である」ことをやめるために生涯をかけて取り組んできたことについて、大会2日目の本会議で講演しました。

「私は、女性や女児たちがさまざまな形で自分の可能性を最大限に発揮できるよう支援することに、成人後の人生の大半を費やしてきました」とデイヴィス氏。「上品に振舞い、人を喜ばせ、自分の意見を控えるように女の子を育てれば、彼女たちの可能性を封じ込めることになります」

映画『テルマ&ルイーズ』や『プリティ・リーグ』など、数多くの作品に出演したデイヴィス氏は、俳優としての仕事が自分に自信を与えてくれたと話します。

「俳優になったことで、予想外のチャンスが訪れました。『演じ切ることで現実のものにする』(Fake it till you make it)という言い方がありますが、私の場合がまさにそれでした。これまで演じてきた役によって、私がどんどん大胆な人間に変わっていったことに、自分でも驚いています」

デイヴィス氏はまた、娘が幼かった頃、子ども向けメディアにおける男性キャラクターと女性キャラクターの格差に気づき、そのデータを詳しく調べたと話しました。 

「私たちは、子どもが幼い頃から深刻な男女差がある世界を見せることで、これまで幾世代も、知らず知らずのうちに女性・女児を男性・少年よりも重要でない存在だと見なすように訓練してきたのです」 

デイヴィス氏は、最近の米国のデータが主な登場人物におけるジェンダー平等を示していることを指摘し、クラブや地域社会における女性・女児の声について考えることをロータリー会員に促しました。

「私たちは未来を形作ることができます」

  1. カルガリー(カナダ)で開催されたロータリー国際大会会場の「友愛の家」で、6月22日、記念撮影を行うロータリー平和フェロー。

  2. アカデミー賞受賞俳優であり、活動家でもあるジーナ・デイヴィス氏が、6月23日、カナダのカルガリーで開催されたロータリー国際大会の第2回本会議で講演。

  3. 子ども向けテレビ番組「セサミストリート」のカリキュラム・コンテンツ担当責任者であるローズマリー・トルグリオ氏が、6月23日、カルガリー(カナダ)で開催されたロータリー国際大会の第2回本会議で講演。

  4. 6月23日、カルガリー(カナダ)で開催されたロータリー国際大会の第2回本会議で、音楽に合わせて踊る参加者。

  5. 国際ロータリー事務総長兼CEOのジョン・ヒューコ氏が、6月23日、カルガリー(カナダ)で開催されたロータリー国際大会の第2回本会議で講演。

  6. 6月23日、ロータリー国際大会(カナダ、カルガリー)の会場に向かう参加者たち。

DJが会場を盛り上げ、聴衆が一緒に歌う一場面もあった中、子ども向け長寿テレビ番組「セサミストリート」のパペットがユーモアを添えました。同番組のカリキュラムとコンテンツ担当責任者であるローズマリー・トルグリオ氏は、健康で幸せな子どもを育てる方法、そして大人としてより幸せになるための方法について話しました。 

トルグリオ氏は、親とすべての人びとへのアドバイスを提供しました。それは、「ミルクをこぼすことを恐れないで」、つまり、自分も子どもも間違えをしていいのだと考えること。

「完璧主義にならないでください。間違ってもオーケー。ダメだと思うのではなく、子どもの好奇心に目を向けてください。最も重要なのは、結果をどうこう言うのではなく、努力を称えてあげることです」

また、トルグリオ氏は、どうすればよいのかと不安に感じている人に対して、「あなただけではありません」と語りかけました。

「私たちは皆、子どもたちのレジリエンス(困難から立ち上がる力)を育み、毎日の生活の中で敬意や驚き、創造性、喜びを育んであげるための手段やガイダンスを必要としています」とトルグリオは氏は述べました。

ロータリーの若手リーダー2名も講演し、ロータリーのプログラムが自身の人生に与えたインパクトについて話しました。 

「孤独、不安、二極化、つながりの欠如が顕著な時代において、ロータリーが提供するコミュニティ、メンタリング、グローバルな考え方は人生を変えるものです」と、インターアクト諮問委員会の共同設立者であるカミル・カンジ氏は述べました。 

その言葉に続き、国際ロータリー青少年諮問委員会の共同委員長であるマヤ・ポーヴェ氏も次のように訴えました。

「世界中の若者を代表して話します。私たちは皆さまを必要としています。私たちへの投資、研修、メンタリングを続け、私たちを信じてください。誰もがグローバルなリーダーになれる世界を創造できるよう後押ししてください」

未来に焦点を当てた国際大会では、人工知能(AI)も主要なテーマの一つとなりました。数百人が「Harnessing Artificial Intelligence for Global Impact」(グローバルなインパクトを生むために人工知能を活かす」と題する分科会に詰めかけ、人工知能のロータリー親睦活動グループのメンバーが、人工知能が社会に与える影響と将来の展望について議論しました。 

「私たちロータリー会員は、地域社会に入り込んで変化をもたらすことができる」と、親睦活動グループの副委員長であるマリアム・フェイズ氏は述べました。「人工知能をプロジェクトに役立てることができます。私たちには『四つのテスト』がありますから、AIは真の脅威とはなりません。AIを活用すれば、より効果的なプロジェクトを実現できるでしょう」

ほかの分科会では、非営利セクターにおけるリーダーシップや、クラブが今後10年間に直面する課題に備えるニーズなど、多様なトピックが取り上げられました。

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