2022年ロータリー国際大会で新たな視野を見つけ、新しいアイデアにインスピレーションを受けた参加者たちは、オーストラリア第二の都市、メルボルンで開かれる次年度の大会に目を向けて始めています。2023年国際大会は、来年5月27日~31日に開催されます。
芸術、スポーツ、グルメのメッカ、メルボルンでは、「イマジン ネクスト」(次を想像しよう)を合言葉に、ロータリーの未来の可能性を共に探ります。
次年度の大会では、「多様性、公平さ、インクルージョン(DEI)」へのロータリーのコミットメントにスポットライトを当て、思考を刺激する数々の講演と情報豊かな分科会が予定されています。ホスト組織委員会も、スポーツ、文化的多様性、グルメなレストラン、ストリートアートで知られるこの街の活気を参加者に感じてもらえるようなさまざまな企画を立てています。
12月15日までに登録すると、登録料の早期割引が適用されます。
新型コロナウイルスの流行により過去2大会がバーチャル開催となり、ヒューストン(米国テキサス州)での今大会は2019年以来の対面式での開催となりました。ロータリーの世界的ネットワークが集まり、感動的なシーンにあふれた今大会では、対面式に加え、バーチャルでの充実したプログラムも提供されました(バーチャルプログラムの録画は8月31日まで視聴可能)。
ロータリー ファースト
閉会式では、国際ロータリーのジェニファー・ジョーンズ会長エレクトが自身の次年度の抱負を語りました。
「過去2年間、私が一番多く受けた質問は『初の女性会長となることをどう思うか?』でした。 それぞれが持つ多様な考え方を前面に出し、尊重する機会への扉が開かれたことに、正直、心がわくわくしています」とジョーンズ氏。
「私たちは皆、いろんな道をたどってここに至りました。父親がロータリアンだった方もいるでしょうし、上司に入会を薦められた方や、女性の入会を認めた最高裁判所の決定がきっかけとなった方もいるでしょう。とはいえ、誰もが一つの同じメカニズム、つまり会員からの『推薦』を通じて入会したという点で共通しています。私が多様性、公平さ、インクルージョン(DEI)の推進を決意したのは、このためです。ロータリー全体でこの『推薦』というメカニズムを促進する必要があります」
ジョーンズ氏はまた、ロータリーの全リーダーに対して「先駆者」となるよう呼びかけました。さらに、シェカール・メータ現会長が推し進める「女児のエンパワメント」を継続することを誓い、この取り組みに「世界中の会員が強く共感した」と述べました。
ヒューストン国際大会のそのほかのハイライト:
- 「ロータリー会長主催会議 in ヒューストン:平和のために奉仕する」には、平和構築に力を注ぐ世界中の人びとが集まり、今年度におけるロータリーの紛争への対応を振り返ったほか、平和が持続する環境づくりへのコミットメントをさらに強めました。
- 今大会中、ウクライナでの戦争へのロータリーの対応について、何度か取り上げられました。シェカール・メータ国際ロータリー会長は、ウクライナ避難民のために膨大な寄付を寄せた会員を称えました。「会員は温かい支援を寄せ、自宅を(避難民のために)開放しました。私は現地でロータリアンの支援活動をこの目で見ました。百聞は一見に如かず、です」とメータ会長は述べました。
- チェルカシー・ロータリークラブ(ウクライナ)会員のオルハ・パリチュックさんは、ウクライナの1,000人以上の会員を代表してロータリーへの感謝を述べました。「ロータリー会員は、寄付金、医療物資、そのほかの生活必需品をウクライナ国内の私たちに送ってくれただけでなく、国外避難した人たちのためのシェルターも提供してくれました。皆さんの支援によって命が救われ、希望がもたらされ、勇気を与えてもらった私のようなウクライナ人が立ち上がって人びとを助け、祖国を守っています」
- ノーベル平和賞受賞者であるカイラシュ・サティヤルティさんが、自身が設立した子ども基金の活動について話しました。同基金は、児童労働の根底にある不平等、不公平、差別に取り組むことで、インドや世界の児童搾取を撲滅することをめざしています。同氏の講演後、世界における子どもの権利擁護におけるその貢献を称え、サティヤルティ氏にメータ会長からロータリー栄誉賞が授与されました。
- 世界保健機関(WHO)東地中海地域のポリオ根絶活動責任者であるハミド・ジャファリ氏は、ロータリーによるポリオ根絶の取り組みの最新情報を提供しました。「皆さんは起業家精神を通じて、パートナー団体である私たちに『けっしてあきらめない』というインスピレーションを与えてくださいました。ロータリーは、私たちを結び付け、意欲と責任を与えています。ロータリーは、世界的なポリオ根絶活動の最初から私たちを導いてきました。ポリオの根絶が実現するまで私たちは結束し続けます」
- 2003-04年度ロータリー青少年交換学生、アントーニ・スロドコウスキーさん(ポーランドから日本に留学)に、2021-22年ロータリー学友世界奉仕賞が贈られました。現在『Financial Times』の東京特派員であるスロドコウスキーさんは、ミャンマーのロイター支局長時代にアウンサンスーチー氏の選挙やロヒンギャへの軍事弾圧について報道し、2019年にピューリッツァー賞(国際報道部門)を受賞しました。
- 歴史上、月面に着陸した12人のうちの一人であるアポロ16号ミッションの元宇宙飛行士、チャールズ・デューク氏は、新しい地平線の探索をテーマに講演しました。