ロータリー国際大会で、ポリオ根絶活動の専門家が最新情報を紹介
6月15日、世界中から37,000人以上が集まったロータリー国際大会の2日目、40年にわたるポリオ根絶活動のリーダーたちは、この取り組みの成果を確信し、「ポリオのない世界」の実現は達成可能であると述べました。
「今年中にパキスタンで見つかる野生型ポリオウイルスが、最後の症例となる可能性さえある」と、インターナショナル・ポリオプラス委員会のマイケル・マクガバン委員長(米国メイン州、サウス・ポートランド・ケープ・エリザベス・ロータリークラブ会員)はセッション終了後に語りました。
「失望する年もあります。根絶活動に影響を与える国際的な要因もあり、今年は政治的な混乱もありました。戦争も続いています。しかし、目標に向けて順調に進んでいると感じています。問題を乗り越えるためのレジリエンス(困難から回復力)も高まっており、ワクチン接種拒否率は過去最低水準です。すべてが正しい方向に進んでいるようです」
米国のポリオ根絶アドボカシータスクフォース委員長であるジョリータ・ソラーリさん(米国カリフォルニア州、アナハイム・ロータリークラブ会員)もこの楽観的な見方に同意し、現在の進展が「めったにない朗報」であると評しました。
「世界には悪いニュースばかりがあふれていますが、ポリオ根絶活動は、集団行動の力、揺るぎない献身、そして効果的なパートナーシップが実を結んだ素晴らしい例です。ロータリー会員、専門分野の協力機関、WHO(世界保健機関)、UNICEF(国連児童基金)、そして世界中の政府がそれぞれの強みを寄せあって、ポリオの症例を99.9%削減し、成果を上げてきました。これは実に稀有なことです」
この日、ポリオ根絶活動に焦点をおいた分科会では、ロータリーの代表的な活動であるこの取り組みの最新情報を求めて、例年と同じく多くの参加者が詰めかけました。
マクガバン委員長やほかのパネリストたちは、主に良い点を強調した一方で、一つの警告を発しまた。ソーシャルメディアや主流メディアにおいてさえ虚偽の情報が蔓延していることです。マクガバン委員長は、米国メディアがポリオ根絶に対する米国議会の支援について正確に報じていないと述べました。
「米国政府は5年連続で、ポリオ根絶のために2億6,500万米ドルの予算を計上しています。ニュースを読んだだけでは、そんなことは想像もつかないでしょう」
インターナショナル・ポリオプラス委員で、バーリントン・レイクショア・ロータリークラブ(カナダ)会員であるバレリー・ウェイファーさんは、ロータリー会員とその協力者が説得力のある体験談をもって誤情報と戦うべきだとし、そのためにも、ポリオ経験者が自らの体験談を語れる機会を創出することが効果的であると述べました。
「アフガニスタンやパキスタンといった活動が困難な地域でもポリオサバイバーが雇用され、予防接種員と共に戸別訪問を行っています。ドアを開けたとき、最初は『結構です』と言われるかもしれません。しかし、実際にポリオに感染し、その影響を受けた人を目にした親は、予防接種を受けさせなければ自分の子どもに何が起こるか、はっきりと理解できます」
また、教育におけるテクノロジー活用法について独創的なアプローチが取り上げた分科会では、基本的教育と識字率向上のロータリー行動グループとロータリー財団専門家グループ(Cadre)のメンバーが、学習に効果を発揮しているテクノロジーの事例を紹介しました。
これらのツールは必ずしもインターネット接続を必要とせず、インターネットが利用できない、あるいは不安定な環境でも活用できます。ベリーズ、グアテマラ、ナミビア、パナマなどのロータリークラブでは、教育教材がダウンロードされた携帯機器を学校やその他の機関に配布しています。
また、テクノロジーを重視したプロジェクトでのパートナーシップの重要性も議論され、その一例として、中学生に科学、技術、工学、数学(STEM)のスキルを教える米国でのイベントが紹介されました。このイベントは、ペンシルベニア州のクッツタウン大学と非営利団体SETI Institute(地球外知的生命体の探査活動で知られている)の支援を受け、第7430地区が主催しています。
基本的教育と識字率向上のロータリー行動グループの元委員長であるキャロライン・ジョンソンさん(米国メイン州、ヤーマス・ロータリークラブ会員)は、教育テクノロジーの奉仕プロジェクトを実施する場合、単に教室にコンピューターを設置するだけでは不十分だと述べます。高性能なハードウェアを提供するだけではなく、そのテクノロジーが授業の質と効果を確実に向上させるものであることを会員が確認する必要があります。
このニーズについて、同行動グループの副委員長で、米国を拠点とするワシントン・グローバル・ロータリークラブの会員であるアンソニー・ブルームさんも同様の見解を示し、「テクノロジーを円滑に作動できなければ、かえって授業の妨げになる」と述べました。また、インドで学校長をしているリティカ・アナンドさん(デリー・シティ・ロータリークラブ会員)は、ほかのスキルと並行してデジタル・シチズンシップを教えることが重要だと述べ、保護者や教師はネットいじめのような有害な行為を抑制するよう努めるべきだと発言しました。
国際大会は火曜日も続き、ノーベル賞受賞者のマララ・ユスフザイさんが第2回本会議で演説を行う予定です。
— 2026年6月
>> 国際大会関連ニュース
>> ブランドリソースセンターにある2026年国際大会の関連ページ:画像や動画をダウンロードできます(お探しのコンテンツが見つからない場合はご連絡ください)