世界中のロータリー会員が交流と再会のために台北に集結
2026年ロータリー国際大会の開会式は、鳴り響く太鼓の轟きで幕を開けました。ステージでは、太鼓奏者が刻む力強いリズムに導かれ、台北の国際色豊かな魅力とロータリーのグローバルな精神を表すかのように、伝統と現代が融合した鮮やかな演出が繰り広げられました。
6月14日、国際ロータリー会長フランチェスコ・アレッツォ氏(イタリア、ラグーザ・ロータリークラブ会員)が開会式の壇上に立ち、参加者を歓迎しました。会長としての1年間に多くのロータリアンと出会ってきた自身の経験を振り返り、「どこへ行っても、そこで目にしたのは同じ精神でした。言葉も、食べ物も、おもてなしの仕方も違いますが、ロータリーの心は常に同じです」と述べました。「この大会の始まりにあたり、この街と、この“魔法のような島”を楽しんでください。友情を楽しみ、私たちの活動成果を祝い、ロータリーがこれからどのようになるのかを夢見てください」
本大会では、世界中のロータリークラブとローターアクトクラブの会員、プログラムの参加者、学友、ゲストが交流や再会を楽しむだけでなく、多彩なオピニオンリーダーが講演します。基調講演者のマララ・ユスフザイ氏は、史上最年少のノーベル平和賞受賞者であり、女子教育の提唱者です。ロータリー平和フェローであるナタリー・エメリー氏は、世界食糧計画(WFP)で人道的緊急事態に直面する国々へのグローバルな指針提供と戦略支援を担当しています。サロメ・アグバロジ氏は、2023-24年全米青少年詩人代表に選ばれたナイジェリア系米国人の詩人です。
開会式では、台湾総統の頼清徳氏も挨拶しました。本大会は「まさに歴史的な意義を持つ出来事」であるとし、「世界を台湾に招いてくださった台湾のロータリー会員の皆さん、そしてサポートしてくださった国際ロータリーのリーダーの方々に、心より感謝します」と述べました。
本会議のほかにも、数十の分科会が行われる予定となっており、その多くでロータリーの重点分野――平和の推進、疾病との闘い、水と衛生、母子の健康、教育の支援、地域経済の発展、環境の保護――にクラブがどのように取り組んでいるかが紹介されます。
特に、多くの参加者が関心を抱いているのは「疾病との闘い」です。ロータリーは現在、ポリオ根絶の取り組みにおいて困難な最終段階にあり、世界のほぼすべての地域からポリオがなくなったものの、根絶にはまだ至っていません。
アレッツォ会長は開会式でこう述べました。「今年は厳しい年でした。資金調達が困難となり、各国政府も新たな圧力に直面しました。しかし、たとえ世界がこの問題に疲弊して関心を失ったとしても、私たちはポリオ根絶の取り組みを決してやめません。私たちは、世界の子どもたちとの約束を守り抜かなければなりません」
会長また、ロータリーのポリオ予防接種活動の視察でパキスタンを訪れた際に、ポリオによるまひで足が動かなくなった3歳ほどの幼い少女を目にした経験について語りました。「この少女こそ、私たちが(ポリオ根絶の)取り組みをやめてはならない理由です」
分科会では、こうした重要課題に関する活動報告に加え、ロータリー会員が世界に変化をもたらすための数々の方法が取り上げられます。「ロータリー・ライジング:次世代の参加促進」「アニメを通じた環境教育:ごみゼロの取り組みを促進」「AIによるロータリーの使命推進」といった分科会が予定されています。
また、参加者同士をテクノロジーでつなぐ取り組みも、大会ボランティア委員会の重要なテーマです。委員会は、台湾の主言語である中国語(台湾華語)を話せない参加者のために、通訳アプリを開発。このアプリを使えば、道案内や大会ボランティアとの意思疎通が必要な際、通訳者と即座にビデオ通話を開始できます。これらの通訳者たちは英語、日本語、韓国語に対応しています。
「このアプリは、言葉の壁を抱える参加者がホテルの場所を探したり、会場に向かったり、医療サービスを受けたり、さらには夜市を楽しんだり、おいしいレストランを見つけたりする際に役立つよう開発されました」と、ボランティア委員長のマイケル・ツェン氏(Taipei Prosperityロータリークラブ会員)は述べます。
委員会では、アプリ開発と並行して、通訳者となるロータリアンを台湾全土から募りました。この「HOC GO!」アプリは主要なアプリストアでダウンロード可能です。
2026年ロータリー国際大会は6月17日まで開催されます。
— 2026年6月