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専門性を生かす:平和部隊

ロータリー会員と平和部隊(Peace Corps)ボランティアは、世界各地で協力し、双方の団体の活動に活力をもたらしています。 

米国政府が創設した独立機関である平和部隊は、海外の地域社会にアメリカ人を派遣し、奉仕と文化交流を通じて国際理解を促しています。多くの国のロータリークラブが、平和部隊ボランティアを講演者として招いています。  

「最も成功した平和部隊のプロジェクトの中には、現地のロータリー会員が開始したものもあります」と話すのは、平和部隊で戦略的パートナーシップ・政府間問題を担当するテッド・アダムスさんです。平和部隊のボランティアが奉仕活動の後にロータリーに入会することも珍しくありません。 

「平和部隊の元ボランティアが、市民参加と交流を続ける場所としてロータリーを選ぶことも多い」とアダムスさんは言います。  

効果的な協力の例として、ドミニカ共和国でスペイン語の書籍を配布しようとしていた米国のロータリークラブがきっかけとなった活動があります。ロータリーと平和部隊のパートナーシップを通じて、ドミニカ共和国の複数の学校に書籍が提供されたほか、ある学校では、平和部隊パートナーシッププログラム(PCPP)の少額の補助金によって新しい図書館も作られました。  

「これは、リソース提供者である米国のロータリークラブ、書籍の受け取りを担当したドミニカ共和国のロータリークラブ、本を必要とする地域社会とロータリアンとをつなげた平和部隊ボランティアによる、三者のパートナーシップ」とアダムスさんは言います。

平和部隊は、派遣先の国にあるロータリークラブに連絡を取ることを新しいボランティアに奨励しています。アダムスさんはこう話します。「地域社会やビジネスのリーダーであるロータリー会員は、必要とされるプロジェクトを特定し、それを組織化して軌道に乗せることができます」 

平和部隊ボランティアが能力開発を担当する一方、ロータリアンとローターアクターは現地の言語、慣習、人脈、地域の資産とニーズ、実施とリソースの手配など、地元の知識を生かしてプロジェクトを後押しできます。また、平和部隊ボランティアの帰国後に、クラブがプロジェクトの継続を見守っていくことができます。

このパートナーシップの基盤はロータリークラブと平和部隊ボランティアとのつながりですが、現在、平和部隊の現地事務局、ロータリー平和フェロー、ローターアクト会員といった幅広いグループとの関わりも深まりつつあります。

平和部隊への連絡や、現役・帰国後のボランティアを例会や行事に招くことに関心がある方は、rotary.service@rotary.orgにご連絡ください。