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世界中で活躍する「行動人」

2025年5月

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米国

サンディエゴにある軍墓地「ミラマー国立墓地」に立つアメリカの国旗からインスピレーションを得たリック・クラークさん(ラホーヤ・ゴールデン・トライアングル・ロータリークラブ元会長)は、そこに埋葬された兵士たちにロータリークラブが同様の方法で敬意を表することができるかどうかを墓地の職員に尋ねました。ベトナム戦争の退役軍人であり、米海軍建設大隊に所属していたクラークさんは、第5340地区のリーダーたちと協力し、「2024 Operation Flags for Vets(2024年退役軍人のための国旗作戦)」と呼ばれるプロジェクトに参加する400人のボランティアを募集しました。このイベントのもう一人の運営者であるマイケル・フカさん(ランチョ・ベルナルド・ロータリークラブ会員、元海軍大尉)は、「このイベントは、感謝の気持ちを伝えてきた無数の生存者を含め、非常に多くの人に影響を与えた」と述べています。地区は、今年のメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)に再びこのイベントを催す計画を立てており、軍人・退役軍人に関連するプロジェクトを担当するために結成された新しい地区委員会がこれをサポートしています。委員会は約14,000ドルの募金に助力しました。

メキシコ

1月、プエブラ州のテワカン・グラナダス・ロータリークラブが共催した「Blessing of the Animals(動物に祝福を)」イベントの主役は、犬、猫、ウサギといったペットたちでした。「今年のイベントには、約1,000匹のペットと約3,000人が参加しました」と話すのは、クラブ会長のパオラ・オルティス・ゴメスさんです。このクラブは、動物保護団体TAC Una Protección al Entorno A.C.と協力して、2022年以来、特別なミサを開催してきました。「私たちは皆、人間以外の生命を尊重する文化を育むことで、人間の生命も尊重するように教えることができると信じています」とゴメスさん。「(このミサには)家族全員が出席し、ペットも祝福を受けるだけでなく、獣医のケアを受けることができます。また、飼い主のない動物をペットとして引き取ったり、家のない動物のために寄付したりできます」

  • 18.00,000

    2024年に地区の退役軍人記念プロジェクトによって設置された国旗の数

  • 8.00,000万

    メキシコの家庭で飼われているペット

オーストリア

オーストリアのロータリー100周年を祝うため、長年のロータリアンである二人のジャーナリストが、会員だけでなくすべての人にインスピレーションを与えるポッドキャストを立ち上げました。12月からこの「Rotary Reloaded」ポッドキャストを開始したのは、クリスティアン・ハウナーさん(フライシュタット・ロータリークラブ)とヴェレナ・ハーン-オーバータラーさん(ペルク・ロータリークラブ)です。ドイツ語による番組では、ロータリー内外の著名なゲストを迎えて話をします。「リスナー対象者は、ロータリアンに限らず、すべての人」とハウナーさん。「番組では、個人的な視点で話をしたいと考えています。ロータリーが人びとの生活にもたらす意義について個人的な観点でゲストに話すという、これまでと違ったアプローチです。また、ロータリーはモダンな存在であり、社会に必要とされていることについても話します」。共同司会者を務めるハーン-オバータラーさんも、ドイツ・オーストリアの会員向け地域雑誌『Rotary Magazin』の取材で、次のように語っています。「ロータリーの100年の歴史を土台としつつ、私たちは未来に目を向けています」

オーストラリア

オーストラリアのロータリアンと「Dream Cricket Australia(ドリームクリケットオーストラリア)」が主催するクリケットをテーマにした活動を通じて、障がいのある選手もプレイを楽しむことができます。クリケット組織の理事でもあるアンキット・アガルワルさん(アデレード・ロータリークラブ会員)は、「このプログラムの主な使命は、インクルージョンと身体活動を促進すること」と述べます。11月には、初の「ドリームクリケット・ガラ」イベントを実施して一連の屋外活動の締めくくりとしました。アガルワルさんを含むクラブ会員が、この行事の企画と参加者への指導を担当しました。クラブは、3,000ドル以上の補助金を提供してこの活動を支援し、地元高校からボランティアを募集しました。

  • 28.00億ドル

    2023年のポッドキャスティング市場価値

  • 1.00728

    最初に記録されたクリケットのルール

南スーダン

南スーダンに発送された10万冊以上の本が、学生たちの手に渡っています。2024年、法律や薬学、そのほかの科目の教科書に加え、33,000冊分の教科書が保存された11台のパソコンがジュバ・ロータリークラブに送られました。その費用は、150万ドルを超えています。「インターネットの問題により、全学生がオンライン情報にアクセスできるわけではありません。学生たちにとって、これらの本は大きな価値があります」と、クラブ元会長のサイモン・ヨンゴさんは言います。この発送は、米国ミネソタ州の非営利団体「Books for Africa(アフリカのために本を)」が、一部ロータリアンの支援を受けて手配したものです。ユネスコや米国国防総省の人道支援部門との連絡はロータリーのシニアリーダーが手伝ってくれたと、プロジェクトリーダーのチャールズ・コーガンさん(米国、ノースフィールド・ロータリークラブ会員)は言います。「一つのコンテナによる小さなプロジェクトが、10万冊以上の本が入った五つのコンテナのプロジェクトになる上で、このパートナーシップがカギとなりました」とコーガンさん。このプロジェクトは、米国ミネソタ州とウィスコンシン州の14クラブと第5960地区マッチング補助金の支援を受けて実現しました。

この記事は、Rotary 誌の2025年5月号に掲載されました

ロータリーのプロジェクトは世界中の地域社会で変化をもたらしています