ロータリー国際大会で、世界の指導者と主要ドナーがポリオ撲滅活動支援を新たに決意
ポリオ撲滅を目前に、この麻痺疾患との闘いを終わらせるため、各国政府や主要ドナーが10億ドル以上の寄付を約束しました。
全世界でポリオをゼロにするには、15億ドルの活動資金が不足していると言われていましたが、この歴史的な公約により新たな寄付が世界ポリオ撲滅推進活動(GPEI)に回され、不足額を大きく補うこととなります。
ビル&メリンダ・ゲイツ財団の共同会長、ビル・ゲイツ氏は、ポリオ撲滅は世界最大の功績の一つとなるであろうと述べました。
国際ロータリー会長ジョン・ジャーム氏は、ロータリーの寄付額を増加し、今後3年間で年間5000万ドルを集める寄付目標を発表しました。ロータリーは1985年以来、ポリオ撲滅のために17億ドル以上の資金を調達しています。
「今検知された新しい発症例が、本当に最後の症例となるかもしれません」とジャーム会長。
24,000人近い観衆を前に、ゲイツ氏は、ロータリーのポリオ撲滅寄付に対してゲイツ財団が倍額を上乗せしてきたマッチングを継続し、7月1日から向こう3年間、年間5000万ドルまでをマッチング対象とすることを約束しました。ロータリーには、マッチングと寄付を合わせて3年間で4億5000万ドルが提供され、その分、撲滅活動への資金をより多く確保できることとなります。
6月のロータリー国際大会では、27の国、組織、企業、個人から12億ドルの誓約が発表されました。さらに8月に英国が1億3000万ドルを誓約したことで、ポリオ撲滅への誓約総額は13億ドルとなっています。
新しい資金は、サーベイランス(監視活動)、発生への対応、 年間4億人以上の子どもへの予防接種といったポリオ撲滅活動に役立てられます。