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ロータリー行動計画 - 大規模プログラム補助金

ロータリー会員がより大きなインパクトをもたらす優れた方法となるのが、「大規模プログラム補助金」です。この数百万ドルのイニシアチブは、ロータリー会員の能力、専門知識、熱意を最大限に生かしながら、優れたパートナーを惹きつける大規模で大きなインパクトのあるプログラムに資金を提供します。最初の受領プログラム「Partners for a Malaria-Free Zambia(マラリアのないザンビアのためのパートナー)」では、医療サービスの行き届きにくい地域の人びとがより迅速に治療を受けられるよう、既に2,500人のコミュニティ・ヘルスワーカーを研修しています。

しかし、ロータリー行動計画の「より大きなインパクトをもたらす」という優先事項を実現するには、大規模プログラム補助金を申請するかどうかにかかわらず、プロジェクトを立案する際に「規模」について考えることが重要です。

プロジェクト拡大の可能性についてよりよく理解できるよう、社会変革の分野における二人のエキスパートにお話を伺いました。国際開発コンサルタントであるロータリー会員、ラリー・クーリーさんと、Lever for ChangeのCEOでマッカーサー基金のシニアアドバイザーであるセシリア・コンラッドさんです。コンラッドさんは、1億米ドルの助成金「100&Change」の創設に貢献しました。


Q:活動の規模を拡大するという点で、ロータリーにはどのような強みがありますか。

コンラッド:ロータリーほど素晴らしいネットワークをもつ団体はないと思います。これは、潜在的パートナーが重視する点です。どの財団や基金も現地の知識や社会的資本(人脈やネットワークなど)を常に探していますが、現地で適切な人材、つまり現地で物事を進めることのできる人材を見つけることは必ずしも簡単ではありません。ロータリー会員は企業や市民のリーダーとして地域社会で役割を担っており、ネットワークを構築し、互いに学び、グローバルな問題に対処できる大きな可能性を秘めています。

クーリー:大きな問題を解決するには、地域社会の従来の縦割り構造を超えて、地域社会に一体となって参加してもらう必要があります。保健の専門家だけでは保健問題に対処できませんし、エンジニアは設計や構築ができてもマーケティングや社会的コミュニケーションの専門家であるとは限りません。また、変化には信頼が必要です。ロータリー会員は、地域社会でさまざまな職業的・文化的な経験を持つ信頼できる非政治的なリーダーであり、ロータリークラブはいたるところにあります。ロータリーほどの強みと影響範囲をもつ組織はほかにありません。

Q:ローカルかグローバルかにかかわらず、ロータリー会員がプロジェクト拡大を成功させるには、どのような新しい考え方が必要ですか。

クーリー:ロータリーでの主な活動がどのように実現するのかについて多くのロータリアンと話してきましたが、ほぼすべてのケースに共通するのは、大きなイニシアチブは起業家精神のあるロータリアンまたはローターアクターから始まるということです。これらの人は、仲間に働きかけ、最終的には大勢の人を動員して問題やニーズに取り組みます。大きな規模で活動するには、やはりこうした活動が不可欠です。しかし、ロータリーと会員が介入することで、より大きなスケールで考え、計画し、行動できる可能性のある取り組みもあります。

クラブは常に基盤であり、不可欠な構成要素である一方で、ロータリーには巨大なネットワークがあり、多くの重要な問題に対するソリューションの規模を拡大するために会員やクラブのつながりを活かせる可能性があります。例として、ポリオ根絶活動の場合、クラブと地区が深く関与していますが、取り組みの拡大を支える組織的インフラも大きな力となっています。ポリオが世界からなくなろうとしている現状を見れば、そのインパクトは明らかです。これは良い例ですが、現時点ではまだ稀なケースです。問うべきは、いかにしてそのような例を増やしていくかということです。

コンラッド:ロータリー平和フェローシッププログラムは大きな財産だと思います。私がロータリーの活動について知ったのも、このプログラムを通じてでした。ロータリー平和フェローは、クラブ間の情報交換やつながりを強化する重要な橋渡し役となることができます。また、ロータリー行動グループ、ロータリー親睦活動グループ、国際共同委員会のほか、共通の目的と目標を掲げる地元団体とのパートナーシップなど、ロータリーには、前向きな変化に取り組んでいる現地の熱心な支援者・グループがあります。。しかし、変革に取り組むこれらの支援者がより大きなネットワークとして共に活動できるよう、どのように支援し、リソースを提供できるでしょうか。拡大を重視する理由は、ここにあります。これは金額の問題というより、より多くの場所でより多くの人を支援することを意味します。というのも、ロータリーではそのネットワークと活動が効果を発揮しているからです。

クーリー:もちろん、ロータリーのすべての活動に拡大が必要なわけではありません。地域社会には差し迫った多くのニーズがあり、クラブの短期的なプロジェクトを犠牲にして拡大を行うべきではありません。私の場合、父、祖父、そして兄もロータリアンであり、地域社会で人びとが協力する必要性をこの目で見てきました。例えば、車椅子が必要な子どもや食事が必要な家族を支援したり、図書館に新しい読書室を作ることなどです。ウガンダ、グアテマラ、インドといった国でも、クラブが素晴らしいプロジェクトを実施しています。これらのプロジェクトは、世界に多くのよいことをもたらし、深い充実感を与えてくれます。しかし、ロータリー特有の強み、すなわち「より大きな問題を解決するために協力できる」という点を棚上げしています。

Q:世界の問題を前に、実際にどれほどの変化をもたらせるのかと考えているロータリー会員に、何を言いたいですか。

コンラッド:大切なのは、前進できる分野に注力することです。マッカーサー基金の100&Change補助金の最近の受領者であるCommunity Solutionsは、米国のホームレス問題に取り組んでいます。これはもちろん大きな問題ですが、この団体は、一部の人びとを対象とした戦略から始め、ネットワークを広げながら、さまざまな場所で効果のある介入とはどのようなものかを理解した上で、拡大していくことを目指しています。

クーリー:どの団体もそうですが、ロータリーにも他より優れた特質があります。ある問題が多くの資本を必要とする場合、それはロータリーの中核的な強みではないかもしれません。しかし、文化や宗教、政治、地理的な違いを超えて信頼や大勢の協力が必要とされる場合、ロータリーには特大のアドバンテージがあります。人びとをまとめ、動員し、人間関係というインフラを生み出すには、非常に特別な一連のスキルが必要です。それこそがロータリーの強みなのです。問題解決のためにこうしたスキルを結集すれば、その可能性は膨大です。

大規模プログラム補助金 との協力に関心があるクラブは, programsofscale@rotary.org までお問い合わせください。