ロータリーを通じて世界中の地域社会で献身的な活動を続けてきた6人の女性が11月7日、ニューヨークの国連で行われた「ロータリーデー」で、「Rotary Global Women of Action」の表彰を受けました。
これらの女性は「ロータリーにおけるリーダー」であると話したK.R.ラビンドランRI会長は、「ロータリーにおける奉仕の幅を広げ、ほかのロータリアンにより積極的な活動を促している」と、6名の活躍を称えました。
また、国連事務局長代行で「国連ウィメン」の事務次長であるラクシュミ・プリ氏は、女性が果たす重要な役割を認識したロータリーを称え、次のように述べました。「男女平等と女性のエンパワーメントを代表するこれらの女性をロータリーが選ばれたことを嬉しく思います」
全世界からの推薦100通以上の中から、以下の6名が選ばれました(敬称略)。
- ハシュラト A. ビガム(バングラデシュ、ダッカ・ノースウェスト・ロータリークラブ):貧困層や適切な医療が受けられない人たちのために、大規模な医療提供プロジェクトを実施。
- ステラ S. ドンゴ(ジンバブエ、ハイランド・ロータリークラブ):ハラレ市で、HIV/エイズに感染した6,000人の女性と若者のためのエンパワーメント・プロジェクトを実施し、基本的なビジネスとコンピューターの研修を提供。
- ルーシー C. ホボグッド・ブラウン(オーストラリア、ニューサウスウェールズ州グレーターシドニーEクラブ):地域の人たちが主導するビジネス、教育、社会、医療に関する持続可能性のある取り組みを推進・調整する非営利団体「HandUp Congo」の共同創設者。同団体は、コンゴ民主共和国の恵まれない地域で活動。
- ラジア・ジャン(米国マサチューセッツ州ダクスバリー・ロータリークラブ):アフガニスタンの女子教育を長年にわたり支援。アフガニスタン出身である同氏は、カブール郊外の480人以上の女子に無料で教育を提供する学校「Zabuli Education Center」を設立し、同校のディレクターを務める。2012年に「CNN Hero」の一人に選出される。
- カースティン・ジェスカ・ソーワート(ドイツ、ニュルンベルク・ジグナ・ロータリークラブ):2004年にスリランカで遭遇した津波から生還した後に、「Babyhospital Galle 」プロジェクトを開始。200のロータリークラブからの支援と180万ドルの予算で、スリランカのゴールにあるマハモドラ病院の再建と設備の寄贈を実施。この病院は、15万人以上の子どもと220万人以上の女性を治療。
- デボラ K. W. ウォルタース(米国メイン州ユニティ・ロータリークラブ):グアテマラシティのゴミ収集所に暮らす家族に教育の機会と社会的サービスを提供する非営利団体「Safe Passage (Camino Seguro)」のディレクターで、神経科学者。
ロータリーデーでは、各人がスピーチを行い、自分のプロジェクトと関連したディスカッションを進行しました。
ロータリーと国連とのパートナーシップ70周年となった今年の国連ロータリーには、1,000人以上のロータリー会員、青少年プログラム参加者やそのゲストが集いました。午前中は、青少年のためのセッションとなり、ロータリーのインターアクトのメンバーや青少年交換参加者を含む高校生が参加しました。
次の方々がゲストスピーカーとして参加しました(敬称略):ファビア・ヤザキ(国連公共情報担当部、評価・コミュニケーション主任代理)、カリン・ライアン(カーターセンター、人権プログラム・シニア・プロジェクト・アドバイザー)、スーザン・コペッジ・アマト特使(米国務省人身売買監視特別局ディレクター)、メリッサ・ラッセル(International Justice Mission戦略パートナーシップ副会長)、ジェフリー・クルーガー(『Time』誌総合編集者)、アーチー・パンジャビ(エミー賞受賞女優、ロータリーのポリオ撲滅大使)
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