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ロータリー初のバーチャル国際大会が革新とつながりのインスピレーションをもたらす

ロータリー初のバーチャル国際大会には、6万人以上が登録し、1週間にわたるプログラムの視聴者数は175,000人に上りました。新型コロナウイルス流行によってホノルル(米国ハワイ)で開催予定だった国際大会が中止に追い込まれた一方で、大勢の会員が、国際大会の重要な側面である親睦と楽しさをバーチャルで体験しました。

6月20日に開かれた第1回本会議では、1時間15分の間にチャットで19,000件近いコメントが寄せられ、会員が互いに交流を図りました。

マーク・マローニーRI会長は、ホノルル国際大会の中止が苦渋の決断であったことを認めつつ、世界中の会員がつながりを維持し、変わりゆく状況に適応し、危機の中で人びとに支援の手を差し伸べていることにインスピレーションを受けた、と語りました。また、このような異例の状況の中でロータリーが適応し、成長するための異なる方法を模索することを余儀なくされていると述べました。

「今私たちは、クラブでの新しい経験を創りだすことの重要性を実感しています」とマローニー氏。「(ホノルル大会は)ロータリー史上、最も環境にやさしい国際大会にしたいと考えていました。するとどうでしょう。それが見事に実現したのです。飛行機に乗らず、ホテルにも泊まらず、非常に少ないカーボン・フットプリント(二酸化炭素排出量)で、これまでとはまったく違うロータリー国際大会を、今私たちは開催しています」

例会の枠を超えた参加を広げることによるロータリーの成長について、私たち皆の理解が深まりました


ロータリー会員の活動分野として「環境」の重要性が増していることを受け、大会の直後、ロータリーは新たに「環境の保全」を重点分野の一つとすることを発表しました。

マローニー氏はまた、自身が会長に就任した1年前、「行動計画」として知られるロータリー戦略計画の目標の一つである「適応力を高める」をロータリーが強調していたことに触れました。「私たちは今、必要に迫られてこの計画を実行しています」とマローニー氏。「例会の枠を超えた参加を広げることによるロータリーの成長について、私たち皆の理解が深まりました」

マローニー氏のほかにも、数多くの世界的リーダーやパートナー団体の代表者が登場し、新型コロナウイルス流行の中でいかに互いが助け合い、結束しているかを語りました。アントニオ・グテーレス国連事務総長は、動画メッセージの中で、社会を弱体化させている問題への解決策を協力して見出す必要性を訴えました。

「ポリオの根絶や世界の人びとの生活向上、恵まれない人たちの苦しみの緩和、そして、より安全で、健康で、平和な世界の実現など、ロータリーの取り組みは変化を生み出しています」とグテーレス氏。

パネルとして参加した世界的な保健分野の専門家らは、ロータリーとパートナー団体がポリオ根絶活動で活用しているインフラが、各地での新型コロナウイルス対応にも役立てられていることに言及しました。

ビル&メリンダ・ゲイツ財団のグローバル開発部門長、クリストファー・エリアス氏は、研究所の検査機能、サーベイランス(監視)、そして数十万人もの保健従事者など、ポリオ根絶活動が有する重要な資産について述べました。

「ポリオ根絶活動が行われている約50カ国のほぼすべての国で、これらの資産が新型コロナウイルスへの対応に生かされている」とエリアス氏。「世界、特に私たちがポリオの追跡を行ってきた貧しい国々が、今その恩恵を受けています。30年以上にわたって築かれてきたポリオ根絶活動のインフラから、私たちは大きな恩恵を受けているのです」

そのほかのパネリストには、ヘンリエッタ H. フォア氏(UNICEF事務局長)、レベッカ・マーティン氏(米国疾病対策センター グローバルヘルスセンター ディレクター)、ブルース・アイルワード氏(世界保健機関 事務局長付シニアアドバイザー)などがいました。

エミー賞受賞歴のあるテレビジャーナリスト、アリーシャ・デービス氏が、新型コロナウイルス対応にあたる世界中のロータリー会員の動画コラージュを紹介しました、またデービス氏は、オンライン例会を取り入れている会員へのインタビューも行いました。

ホルガー・クナークRI会長エレクト(7月1日に会長に就任)は、先行きが不確かな状況にクラブが引き続き対応し、革新を図る必要性を強調しました。

「(対応と適応は)革新を図り、経験から学ぶための多くの新たな機会をもたらします」とクナーク氏。「この瞬間をとらえ、最大限に生かそうではありませんか。学んだことを礎としてロータリーが成長し、新しい現実を受け入れ、新しい人びとを迎え入れ、ロータリーが輝き、世界にインパクトをもたらし続けるための、新しくより良い方法を見出す機会として」


国際大会を視聴しよう

バーチャル分科会では、オンラインで会員の参加促進環境にやさしい方法での行事の開催新しいクラブの種類ミレニアルを惹きつけるテクノロジーの活用など、数多くのトピックが扱われました。

エンターテイメントでは、オーストラリアのポップオペラ・カルテット「ARIA」、ハワイ出身のウクレレの名手、ジェイク・シマブクロが特別パフォーマンスを披露しました。

「ロータリー ウォーキングチャレンジ」には5,000人以上が参加し、800人を超える歩行者の合計歩数は5万歩に達しました。歩数の上位3名には、賞品として台北(台湾)で開かれる2021年ロータリー国際大会の無料登録(2名分)と友愛の家のチケットが贈られました。上位3名は以下の方々です:

  • Tsegamlak Tsigieさん、Mellaローターアクトクラブ所属(エチオピア)
  • Mary Zongolowiczさん、Sun Cityロータリークラブ所属(米国)
  • Wendy Kisselさん、Middletownロータリークラブ所属(米国)

ロータリー財団へのオンライン寄付は、国際大会中に63パーセント増加しました。この増加は、毎年行われる年度末の寄付推進のほか、会計年度末である6月に例年寄付が多くなる傾向も理由となっています。

分科会は7月中も続きます、ロータリー年度のキックオフとしてぜひご参加ください(同時通訳はありません)。

バーチャル国際大会は、いつでも都合の良いときにオンラインで体験できます。

本会議の視聴:

既に開催された分科会の録画もご覧いただけます。分科会のプレゼンテーションで使われたスライドと資料は、ラーニングセンターからダウンロードが可能です。

7月の分科会にもぜひご参加ください。

ローターアクトとロータリー青少年交換の最新情報を、大会後会議の録画でご覧いただけます。

バーチャル友愛の家は7月31日まで、1日24時間いつでも訪れることができます。

来年6月12~16日に台北(台湾)で開催される2021年ロータリー国際大会に今すぐ登録し、早期割引をご利用ください。

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