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ロータリーの歴史

1968年、ローターアクトが誕生

ローターアクトを立ち上げるというアイデアは、青少年の奉仕プログラムであったインターアクトプログラム(1962年に開始)の成功を受け、1960年代の中頃から強まってきました。

ローターアクト50周年となる2018年のロータリー国際大会では、ローターアクターのための特別行事が行われました

当時のロータリー会員は、大学生やインターアクトの年齢制限を迎えた若い人たちがロータリーで活躍できる場を模索していました。その答えが「地元のロータリークラブによって提唱される17~25歳の男女のための奉仕プログラム」としてのローターアクトでした(年齢条件はその後変更)。

このアイデアは、ローターアクトの提案が承認された1968年1月に現実のものとなりました。シャーロット・ノース・ロータリークラブ(米国ノースカロライナ州)の会員は、地元大学の学生と協力し、ローターアクトクラブのスポンサーとなるチャンスを見出し、そして結果的に1968年3月13日、初のローターアクトクラブがノースカロライナ大学チャペルヒル校に設立されました。

その後の数週間で多くのローターアクトクラブが米国、メキシコ、イタリア、インドで立ち上げられ、1年後には25の国や地域に200を超えるローターアクトクラブができました。

ローターアクト開始から2年目となって間もなく、1969年のロータリー国際大会でローターアクトに関する特別なプレゼンテーションが行われました。このプレゼンテーションは、「ロータリーは今日の若者のニーズに応えているか」という問いを主題とする模擬裁判の形で行われ、フィリピンのローターアクト会員であったジョージ・リー氏が目撃者を演じて個人的な体験談を証言しました。

リー氏は陪審員たちに対し、ローターアクトクラブが地域社会に奉仕し、国際理解と親善を推進していると説明し、ロータリークラブと協力しつつも奉仕活動の計画と財務を自分たちの力で行っていると主張しました。このことは今日のローターアクトでも継続されています。リー氏のクラブでは、退学リスクのある生徒たちへのメンタリングを行って非行防止に取り組んでいたほか、インドのローターアクトクラブと連絡を取り合って国際交流も図っていました。ローターアクトは若い人たちがリーダーとなるための経験と研修の場を提供する価値あるプログラムだと、リー氏は感じていました。

1969年ロータリー国際大会で、初期のローターアクトクラブの活動について説明するローターアクター、ジョージ・リー氏の音声をお聞きください。

今日、ローターアクトは、地元と海外での奉仕活動を通じてリーダーシップを磨くことに関心がある学生や若い社会人のためのネットワークを形成しています。詳しくは、こちらのページをご覧ください。

ローターアクト豆知識:

  • 「ローターアクト」という表現は、「ロータリー」と「アクション」を合わせたものです。
  • ローターアクトの非公式標語は「奉仕を通じた親睦」(Fellowship Through Service)です。
  • インターロータとは、3年毎に開催されるローターアクトの会合です(国際ロータリーの公式会合ではないが、理事会によって認知されている)。最初のインターロータは1981年に南アフリカのVanderbijlparkで開催され、その後も世界各地で開催されています。
  • 最初のローターアクト大会前会議は、韓国・ソウルでの1989年ロータリー国際大会に併せて開催されました。
  • 世界ローターアクト週間は、1993年3月から導入されました。
  • 2016年のロータリー規定審議会では、会員種類における柔軟性をクラブに認める決定が下されました。その一つとして、ロータリークラブとロータアクトクラブに同時に所属できる二重会員の仕組みも認められました。
  • 2019年のロータリー規定審議会では、国際ロータリーの加盟クラブとしてローターアクトクラブを含めることができるよう、RI定款を改訂する案件が採択されました。詳細はこちらから