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若い世代の職業人とともに

クラブに新しい風を

ロータリアンから見たロータリーと、外部の人から見たロータリーの間にはギャップがあります。残念ながら、ロータリーが排他的な「高齢男性のクラブ」だと思っている人が少なくありません。 

若い世代の職業人をより多く迎え入れるには、まずロータリーのイメージを変えなければなりません。

ロータリーが今後も重要性をもった団体であり続けるには、現代というコンテクストの中でロータリーを考える必要があります。ロータリーは現代の組織であり、今も社会的変化を生み続けているのです。

クラブの現状を見てみましょう。ロータリーならではの体験をクラブで味わうことができますか?ダイナミックで活気がありますか?会員は満足していますか?不平や不満の声が出ていませんか?仲間に迎え入れたい人はクラブに親近感を抱いていますか。「若い世代が入会しない」「入会してもすぐに退会していまう」という場合、現代にそぐわない慣習が原因になっていることも考えられます。   

世代を問わないクラブをつくるには

時代の変化に敏感になることが大切です。運営方法を定期的に見直すことは、どんな組織にとっても重要なことです。もちろん、会員が満足していることや誇りとしていることを無理に廃止する必要はありません。会員の情熱と誇りは、クラブの生命線とも言えます。その一方で、会員が不満に感じていることや、入会者を遠ざけてしまうような慣習がある場合は、新しい方法を取り入れることを検討してみましょう。

クラブで実行できる10のアイデア

1. 伝統を見直す:例会での斉唱や唱和、点鐘といった儀礼的慣習が入会候補者の目に奇異に映ったり、関心をそぐ原因となることもあります。多くの会員が不要だと考えているにもかかわらず、単に「伝統だから」という理由で残している慣習がないかどうか検討してみましょう。   

2. 専門用語を控える:ロータリーについて話すとき、無意識にロータリー用語を多用していませんか?組織構成や例会ばかりではなく、奉仕活動、会員同士の交流、職業人としての成長の機会について、誰にでもわかりやすく説明できるようにしておきましょう。

3. 身構えずにソーシャルメディア:若い世代はソーシャルメディア(SNS)を日常的に利用しています。フェイスブック、ツイッター、インスタグラム、リンクトインなど、クラブのSNSページをつくり、活動の情報、写真、参加方法など発信すれば、多くの人の目にとまる可能性が高まります。

4.会費を下げる:高額な会費で入会をためらう人もいます。会費(地区賦課金と国際ロータリー人頭分担金を含む)の内訳と使途について透明性を心がけ、会場代、食事代、事務局費などを見直しましょう。高額な食事の代わりに軽食や飲み物だけにしたり、食べ物を持ち寄ったり、地元の店で集まるなど、会費を抑える方法を検討してみましょう。クラブの柔軟な運営についてはrotary.org/ja/flexibilityをご参照ください。 

5.出席規定を和らげる:忙しい現代人にとって、例会への出席規定が負担となることがあります。メークアップを義務づける代わりに、オンラインでの例会参加や奉仕活動への参加を認めるなどして、負担を和らげることができます。柔軟な例会運営についてはrotary.org/ja/flexibilityをご参照ください。

6.個人的なかかわりを大切に:結婚、出産、誕生日、昇進、表彰など、家族や個人的なできごとを会員全員で祝いましょう。例会や行事に家族も参加できるようにしたり、例会中に託児サービスを提供すれば、家族との時間を犠牲にせずに参加できるでしょう。

7. “メンター制度”を導入:それぞれの若い職業人に対し、職業、趣味、特技などを同じくする現会員を割り当て、アドバイスや相談を行う“メンター制度は、新会員がいち早くクラブに馴染むだけでなく、世代間で交流し、学びあう方法として効果的です。

8. マンネリ化させない: 例会の方法と頻度はクラブが柔軟に決めることができます。毎週同じ例会の繰り返しではなく、趣向を凝らしてバラエティ豊かな体験を提供しましょう。例会の場所を変えたり、会員の要望に基づいてテーマを決めるなどして、出席したいと思われる例会を計画しましょう。

9. スマートフォンでつながる:電話やEメールではなく、テキストメッセージを頻繁に利用する若い世代が増えています。連絡手段のひとつとしてテキストメッセージを活用しましょう。

10. パンフレットだけでは不十分:クラブの紹介用には、パンフレットや印刷資料に加え、無料または少ないコストで利用できるSNSやウェブサイトなどのデジタルコミュニケーションが効果的です。

そのほかのリソース

「クラブをもっと進化させたい」「新しい風を取り入れたい」という場合は、クラブの課題とその解決策を会員全員で話し合ってみましょう。会費の減額、出席規定の緩和、工夫した会員種類などのアイデアを、下記リソースでご覧ください。