Skip to main content

世界中で活躍する「世界を変える行動人」

2022 年 9 月

by

米国

シリコンバレーは世界で最も裕福な地域の一つですが、飢餓と所得格差がこの地域の食料配給プログラムに負担をかけています。Saratogaロータリークラブ(カリフォルニア州)は、過去2年間にわたり、サンノゼの炊き出し所であるマーサズ・キッチンで毎月1回料理を提供しています。同クラブが指揮を執って、生鮮品や慈善団体から寄付されたその他の食料品を収集するために使う冷蔵箱トラックを95,000ドルで購入。その半額を提供してくれたのが食料品を寄贈しているSecond Harvest of Silicon Valleyです。「炊き出し所には広い保管設備がありません。ですが、トラックのおかげで食料品が腐りません」と語るのは、クラブの前会長のサンジータ・セシャドリさん。インドのバンガロールウェスト・ロータリークラブから3,000ドルの提供を受けたこのプロジェクトは、国際的な友情の力を物語っています。「発展国が発展途上国を支援するというのが一般的です」とセシャドリさんは言います。「しかし世界中でニーズがある。パートナーシップがあれば支援は一方通行ではなくなるのです。」

ブラジル

一部の会員が自治体の創立記念ロードラリーに参加してから1年後、Campo Novo do Parecisロータリークラブはこのイベントの主要な参加者としてより大きな役割を担うことに。4月に開催されたTravessia do Parecis (トラベシア・ド・パレシス)では、261人の参加者が87台の自動車で中西部のマトグロッソ州にある約190キロのルートを辿りました。「このイベントの舞台となっているのは、壮大な滝、澄んだ水の流れる川などの自然の美、そして土着の文化です」と、同クラブ会員でオーガナイザーのアドリアーノ・パスさんは言います。妻のエロイーザさんとともに中級2位でゴールイン。同クラブの会員44人のうち35人ほどが、4,200ドルを超える資金を調達するために飲食の提供を手伝いました。

  • 20.00%

    カリフォルニア州の住民の20%が日常的に食料不安に直面している

  • 5.00位 :

    登録車両数ランキングにおけるブラジルの位

スリランカ

Colomboローターアクトクラブは、52周年にあたる2021-22年度に52件のプロジェクトを完了しました。3月には、そのうちの10件を完了させるために、会員たちはバスに乗って30時間のドライブに出発。チャリティーバスとして知られる10年にわたるこのプロジェクトでは、学校の図書館に本を、野生動物リハビリテーションセンターにヒーターを、スキル開発センターと特別な子どもたちの施設に電気オーブンと炊飯器をそれぞれ寄贈し、子どもたちや高齢者の施設に食料やその他の物資を提供しています。海岸沿いにプラスチックのリサイクル箱を設置し、浸食を防いでカメの孵化を促すために植樹を行いました。こういったイニシアチブの資金は、現会員、元会員、その家族、そして一般企業によって支えられています。「私たちは募金活動を行うのではなく、手厚い支援をしてくれる篤志家のネットワークを構築する文化を築いてきました」と、前会長であるチェドリヤ・イシャクさんは言います。

フランス

Toursローターアクトクラブは、クロワッサン、パン・オ・ショコラ、ティーバッグ、はちみつ、秘密のお菓子が入ったバスケットを定期的に販売し、10年近くにわたってさまざまな慈善団体のために資金を調達してきました。2021-22ロータリー年度には852個のバスケットを販売し、その収益の約4,700ドルを小児患者にぬいぐるみなどのプレゼントを寄贈する消防士の慈善団体Sapeurs-Lipopette Associationに提供。バスケットの中身は企業6社から無料で入手しました。同クラブ会員のほぼ全員が参加し、配達を手伝うTours Plumereauロータリークラブなどの他クラブがこのプロジェクトを援助。地元のロータリアンも、進んでバスケットを購入することで支援しています。「この街に本当の変化をもたらしているのは、まさに皆さんの努力の結晶であるこの美しいプロジェクトです」と同クラブの前会長であるレオノーレ・アフィフさんは言います。

  • 179.00

    ローターアクトクラブがある国・地域は全世界で179にのぼる

  • 27.00%

    フランス人の27 %が週に2~3個のクロワッサンを消費している

イタリア

Fiorenzuola d’Ardaローターアクトクラブは、市職員およびFiorenzuola d’Ardaロータリークラブ、 Cortemaggiore Pallavicinoロータリークラブ、Piacenza S. Antoninoロータリークラブと提携し、環境的に持続可能なプロジェクトを市の指導者に提案しないかと高校生に呼びかけました。(Rotar)Act for Natureの賞金をめぐって何十人ものMattei Instituteの生徒がコンテストに参加。ローターアクターたちは参加者の指導役を務めました、と同クラブの前会長であるグイード・ボージさんは言います。「1等賞と500ユーロ(約550ドル)を勝ちとったのはルッカ公園の再生プロジェクトです」とボージさん。既存の公園計画を提案に組みこんだこのプロジェクトに審査員は感銘を受けたそうです。

この記事は、 Rotary誌の2022年9月号に掲載されました。


関連記事

世界中のロータリープロジェクト:2022年8月

世界中のロータリープロジェクト:2022年7月

世界中のロータリープロジェクト:2022年6月