「私たちは善きことのために創造された」とツツ大主教
記事:Arnold R. Grahl
国際ロータリー・ニュース:2009年6月18日
6月18日に英国、バーミンガムで開かれた2009年ロータリー世界平和シンポジウムで基調講演を行ったデズモンド・ツツ名誉大主教。写真:
Rotary Images/Monika Lozinska-Lee
「世界平和に対するロータリーの献身は、神に微笑みを与える」 6月18日(木)に開かれたロータリー世界平和シンポジウムで、デズモンド・ツツ名誉大主教はこう語りました。
神は創造物を見下ろし、その子たちが互いに争っている姿に嘆き悲しむだろう、しかし、神はもう一度世界を見下ろし、ロータリーを見るだろう、とツツ大主教は自らのビジョンを語りました。「神は、涙から笑顔に変わり、この世界に太陽の光が差し込みます。そして神は、人間を創造したのは、まさにこのような善き行いのためであると言われるのです」と大主教。「私たちは善きことのために創造されたのです。神の目から涙を拭う役目を果たしてくださるのが、皆さんです」
ノーベル平和賞受賞者である南アフリカのツツ大主教は、英国バーミンガムで開かれた第2回ロータリー世界平和シンポジウムの基調講演者として招かれました。2日間にわたるこのシンポジウムで、出席者は、世界に平和をもたらすためのアイデアや方法についてディスカッションを行いました。また、このイベントでは、親睦行事やネットワークづくりを通じて、ロータリー世界平和フェロー、ロータリアン、学友が互いの関係を深めました。
アルゼンチン出身の2005-07年度平和フェロー、イザベラ・ペレイラさんは、ツツ大主教の話した内容よりもむしろ、その話し方が印象深かったと言います。
「主題へのアプローチの方法が新鮮で印象的でした」とペレイラさん。「その威厳に圧倒されました」
メキシコ出身の2002-04年度平和フェローであるフランシスコ・ベネヴィデスさんもまた、大主教の話は威厳に満ちていたと語ります。「彼のように、長年平和を目指して闘っている人が、今も希望を信じているということに勇気づけられました」
テロリズムについても言及したツツ大主教は、あるグループにテロリストとしてのレッテルを貼ることは、平和を助長するより、むしろ平和の妨げになる可能性さえある、と主張しました。「ある人にとってはテロリストでも、ほかの人にとっては自由の闘士であることもあるのです」
「交渉は、友人ではなく敵と行うもの、しかも最も忌まわしい敵と行うこともあります。相手側で誰が交渉役になるかを選ぶことはできないのです」
米国出身の2002-04年度平和フェロー、サイエダ・ウディンさんは、大主教の率直さが新鮮だったと述べます。
「彼が話したことは、大変な勇気が要ること」とウディンさん。「論議を呼ぶ内容もありましたが、彼が話すことは大きな影響力を持つと思います」