Rotary.org: ニュース - 紛争の目撃者としてのメディアの役割

 紛争の目撃者としてのメディアの役割

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インドの英語ニュースネットワーク「Times Now」で編集責任者を務めるアルナブ・ゴスワミさん。英国バーミンガムで開かれた世界平和シンポジウムで紛争解決におけるメディアの役割について語りました。写真提供:Rotary Images/Monika Lozinska-Lee

英国バーミンガムで2日間にわたり開催されたロータリー世界平和シンポジウムでは、6月19日の本会議で、平和構築の課題におけるメディアの将来を取り上げました。メディア関係者のパネリストたちはここで、報道内容が平和や紛争解決のための活動に与えうる影響について話し合いました。

「メディアはさまざまな事件の目撃者として、紛争解決における1つの役割を担っている」と話すキイラ・ケイさんは、米国の「Bureau for International Reporting」で活躍するジャーナリストです。これまでに、アチェ、インドネシア、スーダンのダルフル州といった紛争地域を訪れてきました。メディアは紛争解決に向けての協力者となれる、とケイさんは続けます。メディアには「オブザーバー効果」があり、紛争中、暴力集団や腐敗政権は、メディアが目を光らせているところでは活動を控える傾向がある、と説明します。「メディアが取り上げれば、それが拭い去れない記録として残るからです」

メディアはまた、多くの課題を抱えています。世界的な不況の中、国際ニュース通信社の海外支局は次々と閉鎖され、海外の出来事を伝える報道が少なくなっています。その結果、事態の力関係や衝突の原因を説明できるジャーナリストが現場から消え、人々の知る権利が奪われてしまうことになるとケイさんは話します。

アルナブ・ゴスワミさんが編集責任者を務める、インドの英語ニュースネットワーク「Times Now」は、2008年11月にムンバイで発生したテロ事件を3日間、生中継しました。ゴスワミさんはこれを、報道が政府の対応を促した事例として取り上げました。インドとパキスタンでは、メディアからのプレッシャーが、両国政府のこの緊急事態への対応方法に影響を及ぼしたと話します。

ゴスワミさんは、メディアで決定権を持つ人々にグローバルな見方を持つよう呼びかけています。「ムンバイのテロ事件はインドだけの話題ではありませんでした。私たちは紛争を他人事のように見てしまいますが、そうであってはならないのです」

ラジェンドラ K. サブーRI元会長は、メディアとの結びつきを強め、ロータリーの貢献について良いニュースを広めていくよう出席者に促しました。また、メディアを専門とする社会人は、チュラロンコーン大学の認定証プログラムに参加することができると提案しました。同大学は、「平和および紛争解決の分野における国際問題研究のためのロータリー・センター」の提携大学の1つとなっています。このプログラムでは既に、ジャーナリスト5名をはじめ、平和と紛争解決の分野でメディアとの関係を持つ数名の専門職業人が研修を受けています。


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