2012年のロータリー・ニュース:トップ5
記事:Arnold R. Grahl
ロータリー・ニュース:2012年12月26日
写真上:2011年、インドでの全国予防接種日で子どもたちにポリオワクチンを投与するロータリアンと州政府のリーダー。写真提供:インド・ポリオ・プラス委員会 写真下:2012年国際協議会(次期地区ガバナーの研修行事)の開会本会議にて2012-13年度RIテーマ「奉仕を通じて平和を」を発表する田中作次RI会長エレクト(当時)。Rotary Images/Alyce Henson
2012年は、1月にインドでの1年間ポリオ無発生が達成されたという素晴らしいニュースで幕を開けました。2月には、世界保健機関がインドをポリオ常在国リストから除外しました。
2012年を締めくくるにあたり、最も関心を集めた5つの話題を以下にご紹介します。
1. ポリオのないインド
世界保健機関(WHO)は、 新たに報告されたポリオの発生件数がゼロの状態を1年保ったインドを、ポリオ常在国リストから除外しました。このニュースは、インドのグラム・ナビ・アザド保健相によって、2月25日にニューデリーで開催された「2012年ポリオサミット」で発表されました。
この素晴らしいニュースは、1985年以来ポリオ撲滅に大きく尽力してきたロータリアンの士気をさらに高めました。残る常在国は、ナイジェリア、パキスタン、アフガニスタンの3国となりました。
インドでの成功の大きな要因は、現在残る野性ポリオウイルスに対して効果的な二価ワクチンを幅広く活用したことにあります。また、 WHOによれば、全国予防接種日でワクチンの投与を受けなかった子どもの割合を1パーセント以下に抑えるための厳格なモニタリング活動も成功に大きく貢献したと言われています。インドでの成功は、残る常在国での予防接種活動の助けとなるものです。
5月のRI国際大会(タイ、バンコク)に出席したロータリアンは、ポリオ撲滅活動のためのロータリーの2億ドルのチャレンジ達成を祝いました。このチャレンジは、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団より寄付された3億5,500万ドルに上乗せすることを目的としていました。
しかし、ポリオの撲滅は未だ達成されていないため、撲滅支援活動は継続されなければなりません。2012年後半、ロータリーは、各国政府のリーダーが世界ポリオ撲滅推進計画へ引き続き資金を提供するよう呼びかける、請願書への署名活動をオンラインで実施しました。また、RIは10月に、End Polio Nowのウェブサイトを訪れた人が、あと少しのポーズを取った自分の写真を加えることができる「世界最大のCM」を立ち上げました。
2. 新補助金モデル
ロータリー地区は、2013年7月1日から全地区に導入されるロータリー財団新補助金モデルのために参加資格認定の手続きを始めました。これまでの3年間、100の試験地区が未来の夢に参加し、財団へさまざまなフィードバックを提供してきました。
新しい補助金モデルには、地区補助金、グローバル補助金、パッケージ・グラントの3種類の補助金があります。地区補助金の申請は10月後半に始まり、その他の補助金の申請は、2013年初めに申請が開始されます。
地区補助金は、クラブと地区がこれまでよりも柔軟に、財団の使命を推進する活動を実施することを可能とし、地元や海外での短期的なプロジェクトに利用できます。地区は、DDF(地区財団活動資金)の50%を、一括の補助金として申請できます。
例えば、第5349地区(米国カリフォルニア州)のロータリアンは、地区補助金を利用して、南スーダンの遠隔地域にきれいな水を提供しただけでなく、地域社会での捜索救助活動の強化やそのほかのプロジェクトを実施しました。もっと読む
グローバル補助金は、6つの重点分野の1つ以上に沿った、持続可能で測定可能な大規模な国際的活動を支援する補助金です。モザンビークのロータリアンは、グローバル補助金を利用し、小学校の生徒や職員2,500人のために、きれいな水と衛生設備を提供しました。もっと読む
パッケージ・グラントは、ロータリー・クラブが、重点分野を支援する、すでに立案されたプロジェクトや活動において財団の戦略パートナーと協力する機会を提供します。すべての資金は、WF(国際財団活動資金)と戦略パートナーによって賄われます。第3810地区(フィリピン)は、パッケージ・グラントを通じてアンティポロ地域の女性にビジネスのスキルや仕事と家族の両立方法について研修する活動を実施しました。もっと読む(英語)
3. RIテーマ
1月、田中作次RI会長エレクト(当時)は、国際協議会で「奉仕を通じて平和を」という2012-13年度のテーマを発表しました。田中会長エレクトは、ロータリーのリーダーが奉仕活動を通じて平和を推進する方法を模索すること、ロータリー世界平和フォーラムの推進を呼びかけました。3回開催されるこのフォーラムの第1回目は、2012年11月30日~12月2日にベルリンで開催されました。残る2回のフォーラムは、ホノルル(1月)と広島(5月)で開催されます。
4. 2012年RI国際大会
5月にタイのバンコクで開催された2012年RI国際大会には、181以上の国や地域からの35,000人のロータリアンが集いました。参加したロータリアンは、ポリオ撲滅活動の進展を祝い(上記の通り)、この活動を継続する決意を新たにしました。
タイのチュラポーン王女殿下が国王の名代として開会式に参加し、世界中で奉仕するロータリアンに感謝の意を表しました。4日間にわたる国際大会で、ロータリアンは、ノーベル平和賞受賞者のモハメド・ユヌス氏、貧困問題に取り組むヒュー・エバンス氏、国連財団のシニア・アドバイザーを務めるジリアン・ソレンソン氏、グラミー賞受賞歌手で活動家のアンジェリーク・キジョー氏をはじめとするさまざまな講演者のスピーチを聞きました。
国際大会前に開催された世界平和シンポジウムでは、スーダン人の元少年兵であるエマニュエル・ジャル氏が自らが体験したスーダンでの内戦について語り、また、リベリア人でノーベル平和賞受賞者のレーマ・ボウイ氏が平和構築活動の継続を訴えました。
5. インターアクト50周年、平和センター10周年
世界中のインターアクト・クラブとその提唱クラブは、11月5~11日の世界インターアクト週間に、インターアクトの50周年を祝いました。
最初のインターアクト・クラブは、メルボルン高校(米国フロリダ州)インターアクト・クラブで、メルボルン・ロータリー・クラブの提唱で、1962年11月に結成されました。50周年を記念して、創立会員と現在のインターアクター、ならびに第6930地区のロータリアンが集い、50年にわたるインターアクトでの親睦を祝いました。
2012年、
ロータリー平和センター・プログラムが10周年を迎えました。同プログラムは、オーストラリア、英国、日本、スウェーデン、米国の有名大学にて、平和と紛争解決分野の修士号取得を目指すもので、2002年に開始しました。2004年には、タイのチュラロンコーン大学での3カ月の専門能力開発修了証プログラムが追加されました。