Rotary.org: ニュース - 2012-13年度 田中作次RI会長の紹介

 2012-13年度 田中作次RI会長の紹介

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国際基督教大学(東京)のロータリー平和フェローたちとキャンパスを歩く田中作次会長。ロータリー・フォトライブラリ/Alyce Henson.

礼儀正しくよく笑う白髪の紳士が、国際ロータリー18階の角部屋を出入りするようになってから、およそ1年になります。エレベーターやカフェテリアやロビーで出会うと、満面の笑みに優しい含み笑いを浮かべて会釈し、心底嬉しそうに挨拶してくれます。

 
田中作次RI会長。ロータリー・クラブ例会で。ロータリー・フォトライブラリ/Alyce Henson

いつも通訳の寺尾栄子さんを連れて、トレードマークの明るさいっぱいに、たとえ頭の中が他のことでいっぱいでもそんなことはおくびにも出さない様子で、私たちの間を物腰柔らかに通っていきます。とはいえ、彼の頭の中にあるのは、ロータリーのことに違いありません。ロータリーのことを考えていない時間は、寝ているときと食べているときだけと、ご本人も認めています。もっとも、ロータリアンと食事をしているときには、やはりロータリーのことを考えているのでしょう。

「起きている間は、ほとんどいつもロータリーのことを考えています」と、国際ロータリーの新会長は言います。

京子夫人が「本当にロータリーばかり」とつぶやくのも、田中会長の経歴を見れば、なるほどとうなずけます。八潮ロータリー・クラブに入会して以来37年間、あらゆるレベルでロータリーに奉仕してきました。これまでに果たした役割は、地区ガバナー、研修リーダー、ロータリー財団地域コーディネーター、ポリオ撲滅提唱グループのメンバー、未来の夢委員会委員、2009年バーミンガム国際大会委員長、日本恒久基金委員長、RI 理事、ロータリー財団管理委員などです。その間、49 年に及ぶ結婚生活を通じて、京子夫人は田中会長のロータリーの旅にずっと付き添ってきました。夫婦そろって、ポール・ハリス・フェロー、ベネファクター、大口寄付者です。京子夫人は英語が話せないのに、身振りと手振りでいつの間にか周りの人と通じ合ってしまうような「陽気で前向きな性格」と、会長は話します。 

夫人は、卸売り業界における田中氏の事業でも、しっかりと寄り添い、支えてきました。スケジュールの都合で会長が商用の会合に出られないときには、いつも夫人が代理を務めていました。会長が家を留守にするときには、旅先から毎日夫人への電話を欠かすことはありません。 

ご夫妻には娘さんが二人、息子さんが一人いて、マレーシアにいる娘さんを除く二人は日本に在住しています。お孫さんは現在六人ですが、もうすぐ七人目が生まれる予定です。毎年正月には、家族全員が八潮にあるご夫妻の自宅に集まります。

「結婚生活の秘訣は、相手に対する思いやりと忍耐でしょう。私は、辛抱強い妻に恵まれて幸せだと思っています」と田中会長。「日本の社会では、女性よりも男性のほうが怒りやイライラをぶつけることが許されている気がします。でも、私は、妻だけでなく、誰に対しても辛抱強くあろうと心がけています」

会長は辛抱強さと実践的な能率のバランスを図っています。全国家庭紙同業会連合会の元会長だった田中氏は、机の上を常にきれいにしておくことが、物理的にも精神的にも、つくづく大切だと言います。頻繁に利用しているEメールも同じで、必要なものだけを保管し、受信箱はいつもすっきりとした状態に保っています。「せっかちなので、物事をためておけない性格なんです。ためずにその場で処理して次に進む、これが私流です」

自宅の事務所には、日誌や仕事の書類が納められた約3メートルの書棚があります。あまり書類をため込むことはなく、用がなくなった書類は定期的にまとめて処分するようにしていると会長は話します。ロータリー関連の資料は、八潮クラブに渡されることもあるそうです。

旅行中、一番恋しくなるのが愛妻料理で、会長にとって京子夫人に勝るシェフはいないと断言します。好きなのは和食ですが、故郷で食べる和食の味は、海外で出される日本食とは比べものにならないそうです。日本を離れるとラーメンの味も異なり、すき焼きも満足の行くものを見つけるのが難しいため、旅行中はしばしば、ほかの料理で気分を紛らわすことがあります。韓国式焼肉の独特の味が好物で、通訳の寺尾さんいわく、トマトソースがかかったスパゲティがあれば、いつでも会長の気を引くことができるそうです。あとは、「チーズがどっさりと入った」ものより、あっさりとした味付けを好みます。アメリカで日本食に対する関心が高まっていることに気付いており、そのことは寿司レストランの繁盛ぶりからもわかります。この傾向は、健康に対するアメリカ人の関心を物語るもので、特に本場の日本料理が求められているわけではないと会長は考えています。

田中会長は、仕事一辺倒というわけではありませんが、仕事を離れても一生懸命なことだけは確かです。ある晩のこと、カラオケで休憩なしに54曲歌い続け、自己最高記録を更新しました。あの夜の3時間にわたるカラオケマラソンをちょっとした達成感とともに振り返り、「今またやれと言われても、もうそのスタミナはありません」と話します。しかし、会長のことをよくご存知の方なら、この発言をすぐには信じることはできないでしょう。

少し前に、会長が仲間のロータリアンとともに、地元地域で清掃を始めたことを覚えている方もいらっしゃるでしょう。雑草除去やごみ拾い、ときには犬や猫の死骸を処分することさえあったそうです。「以前は、あまりきれいとは言えない場所でしたが、私やほかの人が掃除しているのを近隣住民の方々が見れば、いずれはみんなが掃除に加わって、自分たちできれいな環境を保つようになる」と会長は話します。最初は町内を二人で掃除していたのが、あっという間に地域のロータリー・クラブによる合同プロジェクトへと発展し、毎月1回の清掃活動を実施するようになりました。やがてこの活動は八潮市全体に広まり、59団体が参加する年2回の清掃イベントとなり、市長も参加して、ボランティアたちに激励スピーチを行うようになりました。

八潮クラブに入会してから、「たとえどんなに些細なことでも、人を助けることがいずれは平和につながる。どのように定義するにせよ、平和こそがロータリーの究極の、そして実現可能な目標だ」と気づいたと、会長は話します。田中作次ロータリー平和フェローシップ基金を設立し、1月に「奉仕を通じて平和を」を今年度のRIテーマとして選びました。「平和は、政府間の協定や闘争を通してのみ達成されるわけではなく、私たちの日々のささやかな行いの積み重ねによって成し遂げられるものです」

後に田中会長は、次のようにも語っています。「平和と紛争解決は、まずは家庭で実践すべきことです。社会の最小単位は家族ですから、そこからスタートすべきです。自分の伴侶をはじめ家族全員との平和を常に心がけていれば、家族の一員としての自分を振り返る機会となり、周りに平和の模範をおのずと示すことができるでしょう。家族が平和であれば、もっと多くの人の平和へと発展していくはずです」

個人のニーズよりも社会のニーズを優先させるという日本の伝統は、ロータリアンの「超我の奉仕」の概念と相通ずるものがあります。日本が2011年3月の東日本大震災を乗り越え、復興に励むことができるのも、この価値観があったからだと、会長は話します。

復興に向けた人々の協力の姿勢は、日本以外の国にとってもよい模範となったのではないかと述べた後で、田中会長は次のようにしめくくりました。「この模範を示す上で、ロータリーが大きく貢献していると信じています。特に平和センターを通じての若い世代の研修や教育がそのよい例です。フェローたちは社会に対する責任感を持って、世界をもっとよい場所にするために尽力してくれることでしょう」

田中作次会長を紹介したビデオもご覧ください。 


1 Comments:
At 10:02午前 on 3 7月 2012, 杉田 博 wrote: 「起きている間は、ほとんどいつもロータリーのことを考えています」と、国際ロータリーの新会長は言います。 対象やその内容は随分違うと思いますが、日本初のEクラブの初年度の会長としてのこの準備から足かけ2年、ただただEクラブ漬けです。

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