インド、ポリオ常在国リストから除外
記事:Dan Nixon
国際ロータリー・ニュース:2012年2月29日
第3201地区(インドのケラーラ州とタミル・ナドゥ州の一部)により開催された「All India End Polio Now Road Show」の様子。この行事は、2011年末から2012年初めにかけて開催され、インド、ネパール、ブータンにおけるポリオ撲滅活動を支援しました。写真提供:第3201地区
世界保健機関(WHO)はこの度、インドを公式にポリオ常在国のリストから除外しました。これは、2月25日にインドのニューデリーで開催された2012年ポリオサミットで、WHOのマーガレット・チャン事務局長からの発表を、インドのグラム・ナビ・アザド保健相が代弁する形で伝えられました。
インドで最後にポリオの感染が報告されたのは、西ベンガル州の2歳の少女への感染で、2011年1月13日のことでした。以来、インドではポリオの感染が1件も確認されておらず、1年間ポリオ無発生を達成しました。インドが常在国のリストから除外されたことにより、現在のポリオ常在国は、アフガニスタン、ナイジェリア、パキスタンの3カ国となりました。インドでのポリオ撲滅が証明されるには、これから丸2年間、ポリオの無発生を維持する必要があります。
同サミットに出席したインドのマンモハン・シン首相は、次のように述べています。「インドで1年間、1件もポリオ感染の報告がなかったことは大変喜ばしいことです。このことは、インドからだけでなく、この地球上からポリオを撲滅できるという希望を与え、また、撲滅にはチームワークが重要であるこということを示しました」
二価経口ワクチン
インドでの成功の大きな要因は、現存する二種類のポリオウイルスの両方に効果のある二価ワクチンを幅広く利用したこと、また、徹底した監視活動を行ったことでした。WHOによると、監視活動のおかげでポリオワクチンの予防接種を受けない子どもの数を1パーセント以下に抑えることができました。
国際ロータリーは、インドにおけるポリオ撲滅活動において大きな役割をはたしてきました。これまで11万9,000人のロータリアンが子どもたちへの予防接種活動に参加してきただけでなく、ポリオ認識向上のための集会を主催したり、撲滅のための広報活動に尽力してきました。ロータリーは1988年以来、世界ポリオ撲滅推進計画の主要パートナーとして、WHO、ユニセフ、米国疾病対策センターと協力してきました。また、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団も、同推進計画の主要な支援団体です。
世界中のロータリアンによる支援
「世界中のロータリアンによる支援のおかげで、インドのロータリアンは全国予防接種日を毎年実施し、何百万人もの子供たちにワクチンを投与する活動を継続することができました。インド人として、ロータリーの達成を誇りに思うと同時に、インドだけでなく、ポリオのない世界を実現するために、今後も予防接種活動を続けていかなければなりません」と語るのは、カルヤン・バネルジーRI会長(インド、バピ・ロータリー・クラブ)です。
ロバート S. スコット、ポリオ・プラス委員長はインドでの達成を「ポリオのない世界への大きな前進」であり、どのような困難な課題があっても、必ず乗り越えられるという証明とし、インドのロータリアンの尽力を称えました。また、インドのポリオ・プラス委員長であるディーパク・カプール氏は、インド政府がポリオ撲滅活動にこれまでで12億ドルを費やしてきたことに言及し、インド政府による撲滅活動の支援が大きな役割を果たしたと述べました。
ポリオ撲滅に関する情報
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