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 家族を失った子どもたちに医療を

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英国とインドネシアのロータリアンの支援により、移動診療所プロジェクトが実現。写真は、ジョグジャカルタの子どもを診察する内科医。写真提供;ロータリー第1200地区

ジャワ島(インドネシア)の州都ジョグジャカルタには、メラピ火山の噴火による火砕流で家族と家を失った何千もの子どもがおり、その多くが医療ケアを必要としていました。

この状況を何とかしたいと考えた第1200地区(英国)と第3400地区(インドネシア)のロータリアンは、ロータリー財団のマッチング・グラントを通じて、基本的医療を提供する移動診療所プロジェクトを開始しました。

このプロジェクトは、2008年に実施されたロータリーの研究グループ交換(GSE)をきっかけとして実現しました。第1200地区からのチームを引率していたロータリアン、ヒューゴ・パイクさんは、インドネシアを訪問中にこれらの子どもたちの現状を知り、帰国後、地区で移動診療車を提供するプロジェクトを立案したのです。この診療車があることで、現地の医療スタッフは、支援を緊急に必要としている地域を訪ね、診察を行うことができます。インドネシアのロータリアン、エリー・ウィサンティ・ウタマさんは、英国のGSEチームがジョグジャカルタを訪問しなかったら、今回のプロジェクトは実現しなかっただろうと話します。

火山が再び噴火

2010年9月、両地区からの寄付とロータリー財団からの支援により合計20,000ドルが集まり、プロジェクトは順調にスタートしたかに見えました。

しかし、開始から1カ月後、火山が再び噴火する緊急事態が発生しました。350人以上が死亡、35万人以上の住民が避難を余儀なくされ、医療スタッフは、混雑する病院で負傷者の治療に当たらなければなりませんでした。

プロジェクトは、2011年2月まで再開を待たなければなりませんでした。しかし再開後には、以前より多くの地元病院がプロジェクトに加勢することとなり、移動診療所は22カ所で実施できるようになりました。その結果、プロジェクトが終了する6月までに、当初の予想を3倍以上も上回る、3,636人の子どもたちを診察することができました。現在、パイクさんをはじめとするロータリアンは、プロジェクトの継続に向けて、新たな資金確保を目指しています。

プロジェクトに加わった病院の理事を務めるアルス・フェリー医師は、医療ケアを受けることは「基本的人権」であると話し、ロータリーと一緒に人道的活動を行えたことが、「病院にとって大きな名誉」であると話します。また、ほかの病院で理事を務めるソニー・アリア・ラクサナ医師は、このプロジェクトを通じて、子どもたちに安全な生活を約束できる一方、活動に参加した医師には現実を知ってもらうことができると述べ、プロジェクトの継続を強く望みました。

 

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