オーストリアのロータリアンが福島の高校生を招待
国際ロータリー・ニュース:2011年12月29日
オーストラリアを訪れた福島の高校生たち。写真提供:渡辺浩子さん
今年8月、東日本大震災で被災した福島の高校生23人(元青少年交換学生2人を含む)とロータリアン2人がオーストリアを訪問し、現地で文化や自然に触れました。
「被災地の高校生を受け入れたい」という第1910・1920地区(オーストリア)の青少年交換委員長からの1通のEメールが、今回のプロジェクトの始まりでした。このEメールについて知った第2530地区青少年交換委員長、渡辺浩子さんが、福島県相馬市と南相馬市の各高校に参加者募集を呼びかけました。「私自身も、震災のショックと原発事故の不安でいっぱいでしたが、被災地のロータリアンとして何かをしなければならないと思い、決心しました」と渡辺さんは振り返ります。募集の結果、40人以上の応募があり、その多くが、津波で自宅を流された子や、家族を亡くした子、原発で避難を余儀なくされ両親が失業した子でした。「そんな状況でも前向きな子どもたちがいることに、一筋の光が見えました」と渡辺さん。オーストリア政府と日本の外務省からの後援、第2760地区(愛知県)の協力、さらにルフトハンザ航空による運賃半額割引に加え、事前のオリエンテーションでは在日オーストリア大使自らが相馬市に足を運ぶなど、各方面から多くの支援がありました。
オーストリアに到着した一行は、文化や歴史のツアー、トレッキングやスポーツ、オペラ鑑賞など、3週間の訪問中にさまざまな体験をしました。参加した高校生の一人、鈴木ひかるさんは、次のように感想をつづっています。「人の温かさに触れた。命を感じた」。同じく参加した高校生、菊池優里さんは、現地の人々との交流について、次のようにつづっています。「拙い英語やドイツ語に、必死に耳を傾けてくれる人がいました。地震や津波の話を聞いて、泣いてくれる人がいました。別れ際、泣きやまない私たちを、黙って抱きしめてくれた人がいました」。最終日にはウィーンで日本大使館主催のさよならパーティーが催されました。
渡辺さんは次のように語ります。「21人の生徒たちは、いつかきっと、世界のどこかで誰かに手を差し伸べることができると信じています」
詳細は『ロータリーの友』11月号をお読みください。
関連情報: