未来の夢試験段階の1年目を振り返って
記事:Dan Nixon
国際ロータリー・ニュース:2011年9月22日
グローバル補助金によるマラリア防止プロジェクトの恩恵を受けたマリの子供たち。(写真提供:Project Muso Ladamunen)
ロータリーの100地区が参加する未来の夢試験段階。1年目を終了し、各地から数々の成果が報告されています。
1年目の2010-11年度にロータリー財団が授与したグローバル補助金は208件、120万ドル近くに上ります。ロータリーの重点分野において大規模で持続可能な活動を実施するためのこの補助金は46カ国で活用されました。
グローバル補助金第一号は去る7月に完了し、インドネシアでデング熱の感染を防ぐための活動が大きな成功を収めました。このほかにも、シエラレオネの水プロジェクト、マリのマラリア防止・治療プロジェクト、インドの衛生改善プロジェクト、ケニアの識字率向上プロジェクトをはじめ、多くのプロジェクトが実施されています。同補助金はまた、持続可能な開発、保健、平和と紛争解決、その他の重点分野に貢献する職業研修チームや奨学生のためにも利用されています。
一方、地元や海外での奉仕活動を支援するための新地区補助金は、同年度に600万ドル以上が授与されました。日本の第2650地区は、授与された271,000ドルの補助金を42のクラブ・プロジェクトに配分。中には、フィリピンの農村にコンピューター、ミシン、職業研修に役立つ器材を提供、中国陝西省の小学校修築といったプロジェクトがありました。
以上に加え、アガ・カーン大学およびオイコクレジットと新たな協力関係を結んだロータリー財団は、各協力組織とともにパッケージ・グラントの提供を開始しました。アガ・カーン大学とのパッケージ・グラントでは、職業研修チームや看護学を学ぶ奨学生を支援することができます。オイコクレジットとのパッケージ・グラントでは、提携機関と協力してマイクロクレジット(小口融資)を提供し、貧困緩和、地域経済の発展、起業支援などを行います。
試験地区からのフィードバック
未来の夢計画の新しい補助金構成について、試験地区からの意見・提案に基づき、運営面での調整が行われます。2010-11年度における変更は以下の通りです
- 試験段階の暫定的なオンラインシステムを使いやすくする
- 「疾病予防と治療」の定義を広げ、治療をしないと疾病に至るケガを含める
- 新地区補助金の使用計画には、20パーセントまでの臨時費を含められるようにする
- 奨学生がロータリー財団に語学能力証明書を提出するという義務を廃止
- 教育機関の所在地域が奨学生の受入地区となる(奨学生が受入地区内に住む場合)という要件を廃止
- 提案された職業研修チームの交換について、グローバル補助金申請時に2番目のチームのメンバーを特定しなければならないという要件を廃止
- 移行を助けるため、試験段階の1年目は、試験地区の国際親善奨学金プログラムに参加できるようにする
こうした調整について、ロータリー財団のビル・ボイド管理委員長は次のように話しています。「試験地区が活動を行いやすくなるよう、試験モデルにいくつかの変更を加えました。ただし、基本的な構造については、2013年7月1日に未来の夢計画が全面的に導入されるまで、大きな変更は加えません。提案された変更は、ロータリアン全体が望むものであるかどうかを判断する必要があるからです」
RI長期計画にも盛り込まれている重点分野は、ロータリアンが共通の目標に向かって活動し、可能な限り多くの人々に恩恵をもたらすためのもの、とボイド管理委員長。「すべてのクラブにこの重点分野をもっと採り入れていただきたいと考えています。また、健康状態を改善し、教育への支援を高め、貧困を救済することを通じて、世界理解、親善、平和を達成できるようにするため、クラブ、地区、ロータリー財団、協力組織がさらに協力できる機会を模索していきたいと思います」
関連情報: