社会的変化を促す識字プロジェクト
記事:Megan Ferringer
国際ロータリー・ニュース:2011年9月8日
ロータリアンが識字プロジェクトで、栄養や保健に関する情報も提供。(写真提供:Pat Dean/Rotary Club of Westville, South Africa)
南アフリカのクワズール・ナタール州、クワニベラでは26,000人の住民が貧困と水不足に苦しみ、さらにHIV感染の危険にさらされています。こうした事態を打開しようと、成人住民に読み書きを指導し、栄養や保健、食糧源の確保、基礎的なビジネススキルなどを教えるためロータリアンが活動しています。
この成人識字プロジェクトは、ロータリーの第9270地区(南アフリカ)と第7950地区(米国)、「Operation Upgrade」、国際読書協会との協力で始まりました。クワズール・ナタール州では読み書きのできない人が200万人いると言われています。プロジェクトでは、そうした人々に読み書きを教え、自国の経済活動や政治に参加できるよう支援しています。
「識字だけでは、食糧不足やHIVの問題解決にはならないかもしれません。しかし、識字を通じて社会的な変化を促すことができます」と話すのは、ウエストビル・ロータリー・クラブ(南アフリカ)会員のパット・ディーンさんです。
この識字プロジェクトでは600人近くの住民が読み書きを学んでいます。また、識字教室では、食糧、保健、衛生、HIV予防に加え、男女の地位格差などの社会問題についてもディスカッションを行っています。
識字を通じて自信を付ける
プロジェクトは確実な成果を出しています。6月に実施された識字テストでは、573名中、517名が合格。住民は次第に自信を付けて積極的に活動に参加し、自分や家族の健康管理にも気を配るようになりました。ある女性は、病院の登録書類を読めるようになったおかげで進んで 診察に行くようになりました。また、ドーナツ作りを学んで小さなビジネスを始めた女性もいます。
「このプロジェクトは、自ら生活を改善できるよう、人々を応援するものです。女性が読み書きを学んで、自分と子供たちのために低所得者用住居に申し込み、家庭内暴力から逃れることができたケースもあります」と話すクラブ会員のディーンさん。また保健に関する知識を学んだことで、自主的にHIV検査を受ける人の数も増えたといいます。「発展途上国では成人の識字が非常に重要です。現在、世界中の団体が識字推進を通じた社会開発に取り組んでいます。クワニベラのプロジェクトはその成功例だといえるでしょう」
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