歴史に残る1ページ:インドにおけるロータリーの黎明
記事:Susan Hanf
国際ロータリー・ニュース:2011年8月16日
カルカッタ・ロータリー・クラブ25周年記念の奉仕活動。1962-63年度RI会長であるN. C. ラハリー氏が、同クラブの会長をしていた1944-45年度当時の様子が写されています。また、ガバナーだった1945-46年度、インド、ビルマ、セイロンのガバナーとの会合に臨む様子も記録されています。
インド初のクラブ、カルカッタ・ロータリー・クラブが誕生したのは、1920年1月1日のことでした。今日、カルヤン・バネルジー2011-12年度RI会長が所属するバピ・ロータリー・クラブを含め、3,000以上のクラブがインドに存在しています。
カルカッタ・クラブの創設には、R.J. クームズ氏が関わったとされていますが、インドにおけるロータリー発展の立役者は、カナダ人のロータリアン、ジェームズ・ウィーラー・デービッドソン氏でした。
当時、国際ロータリーは、世界にロータリーを広める可能性を模索していました。委員会が設置され、その一員であったデービッドソンは、1928年8月、新たなクラブを立ち上げるために、アジア・中東に向けて旅立ちました。旅は2年半に及びましたが、その甲斐あって、12の国に23のクラブが創設されました。
デービッドソンがアジアへと旅立った当時、インドには、カルカッタとラホール(現在はパキスタンに位置)の2クラブしかありませんでした。2つのクラブは1,600kmも離れており、列車で40時間の距離だと、デービッドソンは国際ロータリーへの報告に記しています。
1929年2月、妻と娘とともにボンベイに到着したデービットソンは、そこでクラブを立ち上げようと考えました。「120万の人口を抱えるこの大都市でクラブを創設するのは容易ではない」との思いが、彼の脳裏をよぎりました。事実、過去に3回のクラブ創設が試みられ、いずれも失敗に終わっていたからです。しかし、同年3月にボンベイでのクラブ結成に成功し、5月8日、加盟認証を受けることができました。
さらにデービッドソンはデリーでクラブを創設し、その後、カルカッタのロータリアンを訪問しました。後にインド初のRI会長(1962-63年度)となるニティシュ C. ラハリーにも、この時に出会いました。当時彼は、カルカッタ・クラブの幹事を務めていました。
マドラスの地へ
4月23日、デービッドソンは、1660km離れたマドラスへと向かう列車に乗りました。灼熱の大地を避けるため、海路を選ぶよう勧められましたが、インドの田園風景を見てみたいという思いが、彼を列車の旅へと駆り立てました。
北から南、温帯から熱帯へと移動するにつれて変化する風景を眺めながら、彼は深い喜びを感じました。「植物だけでなく家屋もどことなく違い、人々の風采も変わるようです。カルカッタでは白い服装が多かったのですが、南に行くにつれ赤い色が目立ってきました」と記しています。
2日後、デービッドソンはマドラスで委員会を招集し、5月10日にクラブが結成されました(加盟認証は7月19日)。「マドラスにもクラブが誕生し、当初の計画もこれで完了した」とデービッドソン。当時5つあったクラブを土台として、インドのロータリーは成長を遂げていくだろうとの期待を胸に、デービッドソンはインドの地を後にしました。
今日、インドのロータリーは会員115,000人を超える成長を遂げています。バネルジー会長、ラハリー元会長、1991-92年度のラジェンドラ K. サブー元会長や、10人以上のRI理事に加え、多くのロータリー指導者がインドから誕生しています。
関連情報:
国際ロータリー公式ツイッター日本版をフォローしてご覧ください。