パネル討論でハリケーン災害を振り返る
記事:Ryan Hyland
国際ロータリー・ニュース:2011年5月23日
写真上:ランドル・フェルドマンさん、キャシー・ショートさん、キャスリーン・コッホさん。本会議のパネル発表にて。写真下:アフリカにおけるロータリーの役割について話すチサンガ氏。写真提供:ロータリー・フォトライブラリ/Alyce Henson
RIニューオーリンズ国際大会の第2回本会議が行われた5月23日、米国の元国際親善奨学生とミシシッピ州のロータリアンがハリケーン「カトリーナ」とロータリーからの支援活動について発表しました。
「あれほどの壊滅的状況は見たことがありませんでした」と話すのは、ミシシッピ州のパス・クリスチャン・クラブ会員、キャシー・ショートさんです。「そんな中、一番に手を差し伸べてくれたのはロータリアンであったことを、一生忘れるはないでしょう」 ショートさんの亡き夫でロータリアンのD.H.ショートさんは、被災地再建のための資金集めに北米中のクラブを回り、200万ドル近くを集めました。
「夫は『ハリケーンがやってくる前からロータリアンだったけれど、災害が起きたことで真のロータリアンになることができた』とよく話していました」と振り返るショートさん。「ロータリーのおかげで私の地元がなんとかやっていけるようになったと思います。皆さんに心から感謝しています」
元奨学生で、元CNNリポーターのキャスリーン・コッチさんも発表に参加した一人でした。ハリケーンの後、自分の故郷が跡形もなく破壊された様子をCNNで中継したのは非常につらい体験だったと語ります。「私の地元は全壊状態でしたが、住民たちが持てる限りのものを持ち寄って、互いに助け合っていました。悲惨な状況でも、人々の温かさが感じられました」 コッチさんによると、ミシシッピ州は、一人当たりの収入が全米最低であるにもかかわらず、一人当たりの慈善寄付金では全米一だそうです。「『持たざる人』たちが、最も多くを差し出しているのです。ミシシッピ州の人たちの心がいかに広いかが感じられます」
本会議では発表の後、ニューオーリンズ市長のミッチ・ランドリュー氏が壇上に上がり、市の再建に向けたロータリアンからの大きな支援に感謝の意を述べました。「ロータリーには大変お世話になっています。ロータリーのおかげで湾岸地域の復興のために1,900万ドルが集まり、カトリーナ災害復興基金を通じて190万ドルを寄付していただきました。ニューオーリンズの人々はロータリアンの『超我の奉仕』をいつまでも忘れることはないでしょう」
アフリカにおけるロータリーの役割
第2回本会議の後半には、ザンビア出身のパスト・ガバナー、パトリック D. チサンガ氏が、アフリカにおけるロータリーの役割について話しました。「1921年、アフリカに初のロータリー・クラブが誕生しました。それから90年経った現在、およそ1,094のクラブが存在しています。アフリカでロータリーは目覚しく発展してきましたが、まだ十分ではありません」とチサンガ氏。「会員数はわずか26,000を下回っており、アフリカ大陸が抱える膨大な問題に取り組むにはまだまだ足りません」
さらに、2008年に開始されたアフリカ支援推進計画に触れ、「この活動はアフリカにおけるいくつかの最重要ニーズに焦点を当てています。これまでの1年間に、水、保健、識字率向上、経済開発、児童福祉、障害者の6つの分野で大きな前進が見られました」
このほかに、ポリオ・プラスやエイズ問題と闘うロータリアン行動グループによる活動など、アフリカで大きな成果をもたらしているさまざまなロータリーの活動を称賛するチサンガ氏。しかしその一方で、さらなる活動が必要であることを訴えます。「21世紀には、アフリカが、エネルギーにあふれ、信頼のおける存在であることを、ロータリーにおける皆さまに、ぜひご理解いただきたいと思います。アフリカを信じて、今後ともさらなるご支援をいただけますよう、どうかお願いいたします」