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 元平和フェローが平和研究プログラムを立ち上げる

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ニューデリーの公務員を対象とする紛争予防・解決コースを開発中の元平和フェロー、パラケシュ・テワリさん。写真提供:Prakash Tewari

元ロータリー平和フェローの多くが、教育を通じて平和を広げようと世界各地で活躍しています。中には、大きな目標を掲げて平和に関する学科やコースを立ち上げた元フェローもいます。今回は、この中から3名をご紹介します。

信念の実行力

2007-09年度ロータリー平和フェロー(英国ブラッドフォード大学)、マリア・サイファディン・エフェンディさんは、現在、パキスタン、イスラマバードにある国立防衛大学の平和・紛争解決研究学科の准教授として活躍しています。2009年、同僚たちとともに同学科を立ち上げましたが、同国初となるこの種の学部の創設に反対する人々もいたと言います。「大学関係者の中にも『学科を閉鎖すべきだ』『無意味だ』と反発する人がいます」とエフェンディさん。「それでも、堂々とした態度でこの学科を守ってきました。母国でこのような学問の発展に寄与できることは、大きな満足感があります」

平和フェロー時代の修士論文を基にした著書「Understanding Ripeness in Kashmir(カシミール地方の機は熟したか)」では、南アジア地域における長期的紛争の解決に向けた対話と平和構築の地盤について考察しています。

また最近、諸大学や非政府団体が主催する紛争予防/解決シンポジウムとワークショップにも参加しました。主催団体の一つで、ワシントンDCを拠点とする国際平和・安全研究所(Peace and Security Institute)は、同じく元平和フェローのキャメロン・クリスホルムさんが設立した団体でした。「こうしたイベントに出ると、パキスタンでの平和構築活動への意欲が一層かきたてられる」とエフェンディさんは語ります。

紛争解決に立ち向かう

タイ、チュラロンコーン大学のロータリー平和センターで専門家養成コースを修了し、現在、広州にある曁南大学で講師を務めるジャンロン・チェンさんは、多民族から成る中国こそ、平和研究の特別なニーズが存在すると信じています。13億人の人口と56の異なる部族が住む中国では、紛争が絶えることがありません。「これまで中国は、調和ばかりを強調して、紛争の存在をほとんど忘れてきました。しかし、紛争という現実を見据えることなく、どうやって平和が実現できるでしょうか」

中国の若い世代に紛争解決の手段を教えたいと考えたチェンさんは、ロータリー平和センターを修了して以来、曁南大学で平和・紛争研究の初級授業を教えています。さらにチェンさんは、紛争問題を研究する同大学の人々と協力して、平和に関するコースを立ち上げるチームを作りたいと考えています。7月には、同大学で中国・アフリカ関係に関する平和ワークショップを開催する計画です。「今の私の活動は、果てしない夢の始まりでしかありません」とチェンさんは語ります。 

地域での対話

元陸軍大佐であり、チュラロンコーン大学(タイ)のロータリー平和センターを修了したパラケシュ・テワリさんは、現在、インドの防衛庁に勤めています。そんな彼の元に、当時の推薦クラブであるニューデリー・ロータリー・クラブ会長から、平和フェローとしての経験を基に平和研究コースを立ち上げてほしいという依頼が舞い込みました。こうして、今年9月から、ニューデリーにある大学で公務員を対象に紛争予防と解決に関するコースを開始することになったテワリさん。政府関係者、活動家団体、市民社会団体など、さまざまな団体の人々にこのコースに参加してもらい、対話のスキルを身につけてもらうことが彼の願いです。

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