豪州のロータリアンが臍帯血バンク設置を支援
記事:Arnold R. Grahl and John Feary
国際ロータリー・ニュース:2011年4月21日
昨年12月、臍帯血バンクの着工式に参席したスチュアート・ヒールRI理事夫妻(左)とレイ・クリンギンスミスRI会長夫妻。オーストライア、パースにて。写真提供:John Feary
重病患者の命を救うための臍帯血バンク施設を設置しようと、ロータリアンが600万米ドルを集めました。建設段階を経て、いよいよ設備が完成します。
このプロジェクトは、オーストラリア西部のクラブ100周年を記念して立ち上げられました。プロジェクト実施前には、ロータリアン以外の人々も参加して活動案を検討しました。集まったお金は、建設費や設備費に加え、許可申請費や設備完成後4年間の運営費に充てられます。設置後は、オーストラリア赤十字社が管理運営に当たります。
子どもが生まれた後に胎盤とへその緒から得られる臍帯血には、血液を結成する細胞が多く含まれ、白血病などの血液/免疫系の疾病治癒に大きな効果を発揮します。また、採血の過程で生体を傷つけずに済み、肝細胞を移植した後の拒絶反応や感染のリスクも低いことが分かっています。なお、国内4番目となるこの臍帯血バンクでは、オーストラリア原住民のための血液など、世界でもここだけでしか得られない組織型の臍帯血も保管されることになります。
関係者であるガイル・ラーザロさんは、子を産んだ健康な母親が、臍帯血を提供することによって社会に貢献できると指摘します。また、このようなプログラムによって、多様な民族の医療ニーズに対応できると話します。
オーストラリア西部地域では、歴史的に医療に重点を置く傾向があり、1955年には、同地域のクラブがロータリー50周年を記念して、地域初となる医療系大学の建設を支援しました。今回のプロジェクト委員長であり、ロータリー財団地域コーディネーター補佐も務めるピーター・マッケーラチャーさんは、臍帯血バンクの支援を通じて地域内クラブの結束が強まるだけでなく、地域におけるロータリーの公共イメージも大きく飛躍すると説明します。
「この臍帯血バンクは、これからもずっと地域を支えていってくれるでしょう」とマッケーラチャーさんは話してくれました。
この記事は、一部「Rotary Down Under」から抜粋されました。