パキスタンの少女たちの識字率向上をめざして
記事:Megan Ferringer
国際ロータリー・ニュース:2011年3月21日
ユニティ・スクールで年に一度の保護者会に集まった父兄と生徒たち。設立から10周年を迎えたこの学校には、現在240名の生徒が通学しています。写真提供:Lubna Javed
パキスタン、パンジャブのロータリアンと米国デラウェア州のロータリアンが、パキスタンの貧しい村で少女たちの教育に力を注いでいます。
「パキスタン・プロジェクト」と名づけられたこのプロジェクトは、ラホール・モーザン・クラブとウィルミントン・クラブが共同で取り組むもので、パキスタンと米国の間に理解と親善関係を育みながら、パキスタンの少女たちへの教育を推進するものです。
パキスタンでは、低収入と地元の慣習により、学校に通う生徒の男女比が均等でなく、女生徒の割合は全体の20パーセントにすぎません。
一番最近のプロジェクトは、ガザーリ学校で行われました。この学校は、2001年に当時ラホール・モーザン・クラブの会長であったルブナ・ジェイブド氏が設立したものです。以後、ウィルミントン・クラブとの協力を記念して「ユニティ・スクール」と改名されています。
ラホールの低所得地域にあるユニティ・スクールには毎日240名の生徒が通学しており、そのうち100名が女生徒となっています。ラホール・モーザン・クラブが費用の一部を助成していますが、大部分は生徒の家族が支払う学費で賄われています。
「貧しく、恵まれない家庭の少女たちに教育を提供するため、資金確保が非常に重要」と話すのはプロジェクトのパキスタン側代表者を務め、ラホール・モーザン・クラブの元会長であるアルマス・ジョビンダー氏です。「私たちのクラブは教育に強い関心をもって活動を進めてきました」
奨学金のための資金集め
ウィルミントン・クラブは、9月から奨学金を提供できるよう資金集めを始めました。プロジェクトの米国側代表者であるキャサリーン・メイヤー氏によると、生徒1人の一年間の学費は150米ドルです。クラブは、できる限り多くの女生徒に5年分の奨学金を提供することを目標としています。
資金集め開始から6カ月後、クラブは約30名分の5年間の学費、23,000ドルを集め、さらにもう1年分の学費、5,000ドルを集めることに成功しました。
その後、現地視察のためウィルミントン・クラブから派遣された12人は、ラホールに10日間滞在し、ラホール・モーザン・クラブの会員と会って、パキスタンにおける教育と識字について観察して回りました。ラホール・モーザン・クラブは10年前にこのユニティ・スクールを設立したほかにも、各地で識字センターを設け、3,000人以上に教育を提供してきました。
「ウィルミントン・クラブの皆さんは、学校を訪問し、生徒たちの様子を見て大変心を動かされたようでした」と話すジョビンダー氏。「私たちは幸運にも恵まれた環境にありますが、自分が直接活動にかかわって大きな変化を起こすまで、そのありがたみに気付かないものです」
メイヤー氏は、この学校でさらに4学年を増設するために資金を集めることがクラブの次の目標だと語ります。
「10年前、まだ無名だったこの学校は、教師1人、クラス1つでスタートしました」とジェイブド氏。「ウィルミントンから1人の代表者が訪問したことにより、生徒集めに拍車がかかり、またアメリカとパキスタン両国間の理解が深まりました」
3月は識字率向上月間
ロータリー財団未来の夢計画、重点分野の一つである「基本的教育と識字率向上」を推進するため、以下のリソースをご活用ください。