命を救う心臓手術のためのマッチング・グラント
記事:Dan Nixon
国際ロータリー・ニュース:2010年5月4日
新生児に治療を施すインド、タミル・ナードゥ州コインバトールの集中治療室は、財団のマッチング・グラント・プロジェクトの一環として設置されました。写真提供:
Mike Parry
1996年にインドのタミル・ナードゥ州コインバトールで行われた研究グループ交換(GSE)が、今日、低賃金労働に就く100人の女性に救命心臓外科手術を施すほどの活動に発展しています。
現地の多くの女性は、子どもの頃に心機能に異常を引き起こすリウマチ熱にかかりました。しかし現在、コインバトール・メトロポリス・ロータリー・クラブ(インド)とポントスランブライス・ロータリー・クラブ(英国)が関与するロータリー財団のマッチング・グラントの支援を受け、彼女たちに心臓弁の交換治療が施されています。
「一家の稼ぎ手である彼女たちが働けなくなったら、子どもたちは孤児も同然となってしまうでしょう」と、第1150地区(ウェールズ)のガバナー・ノミニー兼地区財団委員長であるマイク・パリーさんは話します。パリーさんは、このインドにおける活動のほかにも、GSEのチームリーダーとして、米国ノースカロライナ州を訪問したこともあります。
インドでの医療プロジェクトのために、コインバトール・メトロポリス・ロータリー・クラブから3人の内科医が参加し、ポントスランブライス・ロータリー・クラブからは地区財団活動資金(DDF)を利用した財政支援が提供されました。
この医療活動を含め、これら2地区の間では、最初のGSEプログラム以来5件のマッチング・グラント・プロジェクトが実施されてきました。プロジェクトはすべて、人々の生活を守りつつ健康上のニーズに応えることに重点を置いたもので、次のようなプロジェクトを行っています。
- 先日完遂されたプロジェクトでは、仕事中に手を負傷した83人の産業労働者が再びその手を使うことができるよう、顕微鏡手術による再生治療が施されました。この活動を先導したコインバトール・メトロポリス・ロータリー・クラブのS. ラジャ・サバパシーさんは、顕微鏡手術の先端技術を学ぶため、1980年代にGSEのチームメンバーとしてデンマークを訪れました。帰国後、サバパシーさんは学んだ技術をコインバトールの病院に導入し、その後、同病院は顕微鏡医療分野における高い評価を得るまでに発展しました。また、サバパシーさんの働きかけによって、2人の外科医がGSEプログラムに参加しました。
- 同医療チームは、顕微鏡手術のプロジェクトを実施していくかたわら、産業事故以外の理由で手を負傷してしまった多くの子どもたちにも治療を施してきました。コインバトール・メトロポリス・ロータリー・クラブとポントスランブライス・ロータリー・クラブが関与したマッチング・グラントを使用して、67人の青少年に手術を施しました。
- 「子宮から揺りかごまで(womb to cradle)」と名付けられたプロジェクトでは、働く妊婦に出産前のケアが施され、出産後に健康な状態で職場復帰ができるよう支援が提供されました。
- 新生児の健康を促進するプロジェクトを通じて新生児集中治療室が設置されたことにより、新生児が適切なケアを受けられるようになった一方、出産後の母親が仕事を続けられるようになりました。
2月のコインバトールへの訪問を通じて、パリーさんも得たものがありました。それは、1996年GSEのインド訪問の際にリーダーを務めたリチャード・ビュレンさんと、ポントスランブライスのロータリアンであるアラン・マーチンさんとの出会いです。
「私たちは、心臓弁の交換治療プロジェクトの立ち上げに参加したほか、コインバトール・メトロポリス・ロータリー・クラブの25周年記念式典に出席したり、第5190地区(米国ネバダ州およびカリフォルニア州の一部)の次期GSEチームに私たちの経験を紹介したりしました。また、ポリオの全国予防接種日の準備の様子も見てきました」と、パリーさんは言います。「家族としてのロータリー、また他のプロジェクトと共鳴し合う財団のプログラムは、こうして強化されていくのです」
この記事は、 リコネクションズ に掲載されました。
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