世界中で子供の死亡率が大きく改善
記事:Ryan Hyland、Diana Schoberg
国際ロータリー・ニュース:2009年10月14日
ユニセフからの9月の報告によると、世界各地で子供の死亡率の改善が見られています。Rotary Images/Alyce Henson
ユニセフは、抗マラリア剤による対策と健康習慣の改善により、世界各地で子供の死亡率が下がっていると、9月の報告書で発表しました。
報告書によると、2008年に死亡した5歳未満の子供の数は推定で880万人で、1990年に記録された1,250万人と比較すると、死亡率が28パーセント低下したことになります。これは、子供の死亡数の記録を取り始めた1960年以来、最も低い数字です。
「この新たな数字は、ロータリーが実施している活動の重要性を裏付けるものです」と、李東建2008-09年度RI会長は話します。李元会長は、会長就任中に子供の死亡率の削減を強調事項として掲げました。「子供の死亡の大部分は予防可能なもので、しかも、そのほとんどは、浄水器や抗生物質の提供、十分な研修を受けた助産師の派遣など、比較的費用のかからない簡単な方法で防ぐことができるのです」
ユニセフは、子供の死亡率の低下の大部分が、予防接種、ビタミンA剤の補給、母親から子供へのエイズウイルス感染の予防、抗マラリア加工の施された蚊帳などの保健対策によるものと報告しています。
またこの報告書によると、世界のあらゆる地域で子供の死亡率に改善が見られている一方、現在も毎年、何百万人もの子供たちが命を落としています。また、その死亡の40パーセントは、コンゴ民主共和国、インド、ナイジェリアで起こっています。
子供の死亡率の低下を掲げた李元会長の呼びかけに応え、多くのクラブと地区は新しいプロジェクトに着手しました。また、子供の死亡率をテーマにした国際会議が2回開催されました。
国際ロータリーのProjectLINKのデータベースによると、2008年に実施された世界社会奉仕の保健プロジェクトの半分以上が、子供の死亡率の低下に焦点を当てたもので、診療所、医療研修、栄養の改善に関連するプロジェクトでした。
以下は、子供の死亡率の低下に取り組んだ画期的なクラブプロジェクトの例です。
- 英国、アイルランド、タンザニアのロータリー・クラブは協力して、タンザニアでマラリア撲滅のためのロータリアン行動グループを結成しました。同グループは、2つのマッチング・グラントと、保健、飢餓救済および人間性尊重補助金を使用し、タンザニアのアルーシャ州周辺の地域社会に20万枚以上の蚊帳を提供しました。
- 母子の健康を改善するために、ブラジルのバジェ・ミヌアーノ・ロータリー・クラブとリオ・グランデ・ド・スル・ロータリー・クラブ、ならびに米国ワイオミング州のジャクソン・ホール・サパー・ロータリー・クラブの会員は、母乳を集め再配給する施設を低所得地域のバジェ(ブラジル)にある病院に現在建設しています。
- フィリピン、ケソンシティーのマニラ・ハイツ・ロータリー・クラブは、2007年に、10歳未満の90人の子供たちに結核治療を行うプロジェクトを開始しました。このプロジェクトでは、医師であるロータリアンがリーダーとなり、子供たちに薬や食糧を提供しています。
「私たちが達成した成果を評価し、またそれがどのように達成されたかについて考えることが重要です」と李元会長。「しかし、子供の死亡率に関しては、まだまだなすべきことが残されていることを認識し、私たちはロータリアンとしてこれからも多くを達成していかなければならないことも忘れてはいけません」
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