一歩ずつ平和を構築する
記事: Arnold R. Grahl
国際ロータリー・ニュース:2009年9月21日
平和活動の一つとしてタイで植樹を行うグレゴリオ・ヘルナンデスさん(左)とリサ・モネットさん(右)。写真提供:Lisa Monette
リサ・モネットさんは、自分の研究プロジェクトで、何か末永い影響をもたらすようなプロジェクトを行いたいと考えていました。
ロータリー世界平和フェローとしてチュラロンコーン大学で学んだモネットさんは、同様のアイデアを持つほかの3人の平和フェローと手を組み、「A Million Acts of Peace(100万の平和活動)」という活動を立ち上げました。8月27日にオンラインで開始されたこの活動は、100万人の人々に平和活動をそれぞれ一つ実施するよう呼びかけるというものです。
「このアイデアは、一見大きな意味を持たないような小さなことでも、100万人の人々が行えば大きな影響をもたらすことができる、という考えから生まれました」とモネットさん。
モネットさんと手を組んだのは、フィリピン陸軍少佐のグレゴリオ・ヘルナンデス・ジュニアさんと、平和構築に関する研修者とコンサルタントを務めるカナダ出身のラシーマ・アラムさん、ならびに元大佐でインド出身のヴィレンダー・シン・マリクさんです。3カ月のプログラムを修了したこの4人の平和フェローは、自分たちのウェブサイトに加え、ソーシャルネットワーキングサービスのFacebookとTwitterを通じて 、積極的に活動を推進しています。
彼らのウェブサイトでは、平和活動として「ほかの人々、地域、文化への理解を深めるような活動」、また、「弱い立場にある人々、社会から見捨てられた人々、恵まれない人々を支援するような活動」を行うよう呼びかけています。EメールあるいはFacebookを通じて連絡してきた人々の数を含め、これまでに約150の平和活動が報告されたとモネットさんは話します。
「コミュニケーションこそ紛争防止の重要なカギであり、対話こそが紛争解決の要です。もし私たちの活動によって人々が互いに話し合い、協力し合うことができたらな、私たちの目標は達成されたと言えるでしょう」
モネットさんは、カナダ、オンタリオ州のオタワ・ロータリー・クラブから推薦されてロータリー世界平和フェローシップ・プログラムに参加しました。これまで、アジア問題、ならびにテロ行為と世界の安全保障に関連する問題を専門に、カナダ外務・国際貿易省のスポークスパーソンとして働いていましたが、現在短期間の休暇をとっています。
モネットさんの祖父は元ロータリアンで、父親、ならびに叔父と叔母がロータリー青少年交換プログラムの元参加者です。モネットさんは、高校生のときにオタワ・ロータリー・クラブが後援する1週間のプログラムに参加しました。これは、カナダの首都に生徒を集め、市民としての役割を指導し、リーダーとしてのスキルを育成するというプログラムでした。
「オタワがとても好きになりました」と、カールトン大学に通いコミュニケーションと政治学の学位を取得したモネットさんは話します。
モネットさんたちは、年度末までに目標を達成したいと考えていますが、たとえ目標までわずかに届かなかったとしても、落胆することはないと話します。「多くの人々に平和について考えてもらうこと、それが私たちにとって一番大切なのです」
モネットさんたちは、できる限りの支援を得ようとロータリー・クラブと地区にメッセージを送り続けています。
「私たちの活動は、ロータリーの活動によく通じていると思います」とモネットさん。「ロータリーと共通の価値観を持っていると思うのです。ロータリーの真髄は平和にあるのですから」