Rotary.org: ニュース

 カンボジアと台湾のクラブがチームを組んで清潔な水を提供


 
 

マッチング・グラントによるカンボジアの水プロジェクトの完了を祝うカンボジアと台湾のロータリアン。チン・シェン・リー地区ガバナーとバンタイ・プロム元会長(前列、左から4番目と6番目)も参加しました。写真提供:Rotary Club of Panchiao North, Taiwan

22,700米ドルをかけて実施された水プロジェクトにより、カンボジアの北西部に住む350世帯以上が、80基の手押し井戸から清潔な水を利用できるようになりました。カンボジア、台湾、タイにまたがる第3350地区、第3460地区、第3490地区の14クラブが、ロータリー財団のマッチング・グラントを使用して、このプロジェクトを支援しました。

12月に最後の井戸が掘削されましたが、それまで村人は、川と池から水を汲んでいました。カンボジア計画省によると、清潔な飲料水を利用できるのは農村地域の40パーセント以下の人々と、カンボジア国内の極貧農村地域に住む10パーセントに満たない人々です。

カンボジアのシェムリアップ・アンコール・ロータリー・クラブの元会長で、プロジェクトを主導したパンタイ・プロム氏は、村人が井戸の水を野菜の栽培や調理に使ったり、飲料水として利用していると話します。またこのプロジェクトを通じて、井戸を利用できない家庭に80台の浄水器が提供されました。

さらにプロジェクトの一環として、井戸の管理方法や清潔な水に関する健康面での効果を村人に教えました。シェムリアップ・アンコール・ロータリー・クラブは、ラジオ放送を流したり、家庭を直接訪問したりして村人を指導したのです。今月、提唱ロータリー・クラブによって、無料の医療サービスキャンプが開かれます。これに際し、台湾の板橋北ロータリー・クラブのチン・シェン・リー地区ガバナーとその他のロータリアンが、プロジェクトによって設置された井戸を訪れるために1日かけて、遠隔地の農村に出向くことになりました。車を運転できないような場所では、彼らは歩かなければなりません。

結成されてから2年のシェムリアップ・アンコール・ロータリー・クラブは、井戸の掘削工事を請け負った地元の会社の監督を担当しました。このプロジェクトは、同クラブにとって課題の多いプロジェクトでありましたが、報い多きものでもありました。「雨季の間は、村に機材を運んでくるのが困難でした。でも、私たちはベストを尽くしてやり遂げました」とプロム氏。「会員の熱意があってこそ可能になったのです」

清潔な水と子供の生存率の関係

  • 不衛生な水と不十分な衛生設備や劣悪な衛生状態により、世界で毎日、5歳以下の子供たち5千人が命を落としています。この数は、年間では180万人以上に上ります。下痢性疾患の88パーセントの原因は、汚染水と不十分な衛生設備や劣悪な衛星状態です。 
  • 世界的に見ると、下痢で命を落とす人の数は、結核あるいはマラリアで命を落とす人の数より多くなっています。下痢で亡くなる子供の数は、エイズで亡くなる子供の数の5倍です。
  • 世界中で毎年、下痢が原因で亡くなっている子供の数は、ロンドンとニューヨークに住む5歳以下の子供の数を合わせたものに等しい数になっています。
  • 水と衛生プロジェクトに寄せられた1米ドルの寄付により、3~34ドル分の恩恵がもたらされるとされています。

ユニセフと世界保健機関(WHO)の情報による

この記事は、「ロータリー・ワールド」1月号に掲載されたものです。

コメントを投稿する

*は入力必須項目です