Rotary.org: ニュース - インドのポリオ常在地域で状況が好転

 インドのポリオ常在地域で状況が好転

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(上)ポリオ撲滅のためのロータリー・ウラマー委員会執行委員が、インドのウッタルプラデシ州ラクナウに集まり、州内のポリオの傾向を分析しながらポリオ撲滅の方策を立てる。中央が同委員会の委員長を務めるアショク・マハジャンRI理事。写真提供:アショク・マハジャン

(下)ウッタルプラデシ州およびインド全域のポリオ撲滅に対する一般市民からの支援を募り、2月に開催された11キロのラクナウ・ミニマラソンでは、5,000人以上のランナーが参加。写真提供:ユニセフ

昨年、インドで報告されたポリオ症例864件のうち、40パーセントはウッタルプラデシ州に集中していました。また同州のポリオ発症件数は、世界全体の統計の4分の1以上を占めていました。

インドで最も人口の多いこの地域は、一部の保健関係者から「ポリオウイルスのメッカ」と呼ばれるほどです。しかし、最近この汚名を挽回するような新たな動きが見られるようになりました。

2007年、ウッタルプラデシ州では339件のポリオ症例が見られ、その80パーセントがイスラム教徒の居住地域から報告されていました。その後ロータリーの主導する活動によって、2008年3月までに、発生件数を全20件中30パーセントまで抑えることに成功しました。

州内でポリオ撲滅活動を監督しているのは、2007年7月に国際ロータリーが設立したポリオ撲滅のためのウラマー委員会です(ウラマーは、イスラム法の専門家でイスラム教における指導者的存在)。設立当初の会合では、イスラム教聖職者や各宗派代表者200名近くがインドのポリオ・プラス委員会発行の冊子を受け取りました。この冊子には、ポリオの予防接種がコーランで説かれる親の義務に値することが説明されていたほか、ポリオ予防接種への誤解を解くことのできる、ウラマー委員会委員の氏名と電話番号も掲載されていました。

委員会委員は、この会合の後、ポリオの症例が最も多く報告されるウッタルプラデシ州の各地区を訪れ、ポリオ予防接種は安全であり、イスラム教の教えに反するものではないことを親たちに説いて回りました。

1月の執行委員会会合でウラマー委員会の委員長を務めるアショク・マハジャンRI理事は次のように述べました。「ウラマーは大きな貢献をもたらしてくれました。これまでほとんど知識のなかったイスラム教徒の親たちにもポリオ・プログラムを受入れてもらえるようになり、成功を収めつつあります。イスラム教徒から大変崇拝されているウラマーを通じて、私たちの保健への願いを広めていきたいと思います」

「ウラマー委員会の活動によって、イスラム教徒に広まるポリオの誤解やあらぬうわさをほぼ完全に一掃することができました。これからもポリオが撲滅されるまで、活動を続けていきます」と話すのは、インド聖職者協議会の会長であり、ウラマー委員会委員のマウラナ・カーリッド・ラシド・フィランギ・マハリ氏です。「私たちの宗教で、予防接種は禁じられているなどということはありません。サウジアラビア政府でさえ、子供連れでメッカとメディナを訪れる巡礼者たちに、子供のポリオ予防接種の証明書を持参するよう通達を出しているくらいです」

2月、ロータリー財団は、米貨565万ドルを世界保健機関とユニセフに寄付しました。これはウッタルプラデシ州とビハール州で最も危険性の高い地域4300箇所で、社会動員と監視活動を重点的に行うための支援資金です。財団は、この資金を、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団から受けたポリオ撲滅のための1億ドルのチャレンジ補助金から配分しました。

「ロータリーのウラマー委員会は大変好ましい進展を見せています」と話すのは、ウッタルプラデシ州のアナンタ・ミシュラ保健大臣です。「ロータリーのような組織が率先して活動してくれたおかげで、ポリオ撲滅の目標が達成されつつあります。ほかの非政府組織もこの保健目標の実現へ向けて、社会動員に参加すべきです」


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