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 食品技術者のブキャナンさんが学友人道奉仕世界賞を受賞


 
 

英国、バーミンガムで6月20日に開かれたロータリー学友祝賀行事で講演をする元ロータリー財団国際親善奨学生のアレックス・ブキャナンさん。Rotary Images/Monika Lozinska-Lee

元ロータリー財団国際親善奨学生のアレックス・ブキャナンさんは、オーストラリアと東南アジア各国で行われた食品調査プロジェクトに取り組んでいたときに、ロータリーが世界にもたらす影響力を実感した、と話します。

「各国の協力のレベルは、非常に見事なものでした」と、ブキャナンさんは6月20日に開かれたロータリー財団学友祝賀行事で学友を前に語りました。「非常に優秀なこの国際的グループには、世界各国出身の6人のリーダーがいましたが、そのうちの3人はロータリーの元国際親善奨学生だったのです」

「こうした活動を可能にしてくれたロータリー財団に私は心から感謝しています」

オーストラリア、ビクトリア州、メルボルン・ロータリー・クラブの会員であるブキャナンさん(75歳)は、食品技術者として高タンパク質の食品「オーストラリア・ミルク・ビスケット」と「ハイ・エナジー・ビスケット」を開発しました。これらのビスケットは、現在、オーストラリアで国際食糧援助の必需品となっています。また、米と大豆の粉を使った安価なベビーフードの開発にも成功し、商品としてタイで生産されるようになりました。今年の1月には、食料科学と技術、ならびに地域社会に対する貢献が称えられ、オーストラリア勲章を授与されました。

こういった数々の功績に対し、2009年バーミンガム国際大会にてロータリー財団からも2008-09年度学友人道奉仕世界賞が贈られました。

ブキャナンさんとロータリーとの関係は、1959-60年度国際親善奨学生として農学と科学を学ぶために米国のアイオワ州立大学に留学したときに始まりました。以来、所属するメルボルン・クラブがカンボジア、東ティモール、インドで実施した奉仕プロジェクトの資金繰りのため、財団マッチング・グラントの取得にも尽力してきました。ポール・ハリス・フェローでもあるブキャナンさんは、ロータリー財団にロイス・アンド・ジーン・アビー奨学金基金を設置する際にも、ロイス・アビーRI元会長に力を貸しました。この基金により、2001年以来、発展途上国の学生10名にオーストラリアで農業の研修を受けるための奨学金が授与されています。

「私がロータリーに惹かれたのは、学び、働き、旅する機会を与えてくれ、私の人生を変えてくれたからです」と、国際大会前にブキャナンさんは話しています。

これまでで特に思い入れの強いプロジェクトは、東ティモールのバカウでティモール屋根会社を設立し、ディリ技術研究所のキャンパスを建てた活動だと、ブキャナンさんは述べます。このプロジェクトには、オーストラリアのほかの2クラブも協力しました。ティモール屋根会社は、アデレード・ロータリー・クラブ、シェル財団から財政支援を受けて、メルボルン・クラブとドンカスター・クラブが共同で設立したものです。

「現在は15名のスタッフを雇って独自に運営されていて、利益も上げています」とブキャナンさん。「回転ローン資金も設立したところ、200人以上の地元住民が利用するようになりました。そのほとんどが女性ですが、バクア地域で小さな商売を始めています」

職業上の功績以外にも、ブキャナンさんは飢餓に苦しむ恵まれない国の人々に栄養を与えた活動と、その他の奉仕活動を称えられ、ロータリー地区から表彰されています。最後にブキャナンさんは、多くの表彰を受ける中で、心に残った特別なエピソードを紹介してくれました。

「私は小さな村の出身ですが、そこで乳製品の工場の部長をしていた父は、地域でもリーダーとして活躍していました。ですから、子供のころは父の影に隠れて目立たない存在でした。しかし大人になってメルボルンで仕事に就き、全国を旅して回っているうちに、乳製品業界でちょっとした顔となっていました。ある日、業界の大会で親子で出席したときには、父の方が"アレックス・ブキャナン氏の父"として紹介されたのですが、 そのときの誇りに満ちた父の顔を見て、私は大変驚くとともに感動したものです」


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