ポリオ撲滅の輝く模範となった2つの若き星
記事:Arnold R. Grahl
国際ロータリー・ニュース:2009年6月23日
6月23日に行われた第3回本会議で、ロータリーの世界ポリオ撲滅活動に貢献したジョシュア・キム君(14)とアナ・ゼノッティさん(10)に大きな拍手が送られました。Rotary Images/Alyce Henson
世界からポリオをなくすために自分にできることをしたい。そう考えた2人の子供に、バーミンガム(英国)で開催されている2009年RI国際大会中、6月23日の第3回本会議で、何千人もの出席者から大きな拍手が送られました。
ロータリー財団のジョナサン B. マジィアベ管理委員長とともに壇上に上がったのは、ジョシュア・キム君(14歳、米国)とアナ・ザノッティさん(10歳、イタリア)です。「ロータリーを親身になって助けてくれた2人の少年と少女です」とマジィアベ管理委員長は2人を紹介しました。
イタリアのマントバに住む小学5年生のアナさんは、母親でロータリアンのパトリジアさんから、ロータリーとその協力組織が、1988年から世界ポリオ撲滅推進活動を続けていることを聞きました。ポリオの感染者は世界で99パーセントも減少したが、未だにアフリカ、アジア、中東の子供たちがポリオの脅威にさらされており、撲滅するにはお金が必要、と母親から説明されたアナさんは、クラスの仲間たちと一緒に募金活動を行い、わずか2日間で、164米ドルを調達しました。
「お金を集めて、自分と同じような子供たちを何人助けられるかと考えました」 学級プロジェクトとして募金のアイデアを思いついた時のことについて、アナさんはこう話しました。壇上では、募金箱代わりに使ったチョコレートの空き箱を手に持っていました。
一人の子供の予防接種にかかるコストが60セントであることから、アナさんたちは、募金で何人救えるかを考えました。「このチョコレートの箱に、たくさんの命が詰まっています」とアナさん。
アナさんの募金活動は、イタリア教育相のマリアステラ・ジェルミニ氏の耳にも届きました。これに共鳴した教育相は、ロータリーのポリオ撲滅活動を支援するとの声明を出しました。
「アナさんとご友人の皆さんが世界の大きな問題を理解し、自分たちよりも恵まれない子供たちを助けようと全力で頑張ってくれたことを、本当にうれしく思う。(中略)この目標に向けたロータリーの活動を支持し、達成のために今後もできる限りの支援を送っていきたい」とジェルミニ教育相は声明の中で述べています。
米国、イリノイ州ノースブルックのウッドオークス中学校に通う2年生のジョシュア君は、父親が会員となっているロータリー・クラブがポリオ撲滅のためのロータリー財団に1万ドルを寄付したことを聞いたとき、ポリオ撲滅活動への関心を抱きました。「ザ・ロータリアン」誌で「End Polio Now」ポリオ撲滅キャンペーンに関する記事を読んだジョシュア君は、7年間こつこつと貯めたお小遣いと近所の芝刈りで稼いだ貯金、1,200ドルすべてを寄付しました。
「お金を持つ人が自ら進み出て、恵まれない人を助けることがとても大切だと、ジョシュアは信じています」と父親のトニーさんは言います。
「ロータリーはポリオの撲滅にあともう一歩のところまで近づいているから、自分も力になりたいと思った」とジョシュア君は話します。
「自分を犠牲にしてでもほかの子供たちを助けようとしたこれらの若者は、2つの輝く模範の星として、私たちに感動を与えてくれました」とマジィアベ管理委員長は二人を称えました。