グアテマラの人々に清潔な水をもたらす
「エイプリル・プロジェクト」
記事:Dan Nixon
国際ロータリー・ニュース、2007年10月24日
サンイシドロの新しい浄水システムの落成式で、リボンを切るエイプリル・ベネスさん(左から 2 番目)
水は、グアテマラ西部の高原地方に住む人々にとって必要であると同時に、しばしば逆効果をもたらします。5月から11月にかけて降る豪雨は、3,000メートル以上の標高にある村落を結ぶ未舗装の道路を押し流してしまいます。その一方、このような雨季にあってさえも、住民は、まばらにある井戸まで何キロも歩いてバケツに水を汲んでくるか、樽を使って屋根から垂れ落ちてくる水を集める方法のみによってしか、水を手に入れることができないのです。
よい日でも、北東のサンマルコスの都市からサンイシドロの村落への61キロの道のりには5時間はかかる、と話すのは、米国のデラウェア大学で地理学の準教授を務め、大学教員のためのロータリー補助金の受領者でもあるエイプリル・ベネスさんです。ベネスさんは、サンイシドロに浄水供給システムを設置するためのロータリー財団のマッチング・グラント・プロジェクトを援助するために、この道のりを4回体験しました。
「人々は、自給自足で農業を行っており、人家は広大な地に点在しています」と話すベネスさんは、井戸から村落へ何キロにもわたるパイプラインを引かなければならなかったこのプロジェクトについて説明しました。「これは、大変な努力と費用のかかる挑戦でした」
ベネスさんがこのプロジェクトに参加したのは、2006年8月から2007年4月にサンマルコス中央大学で教えるためにグアテマラを訪れた後のことでした。彼女にとって、大学での指導と受入国に住む人々の生活を改善するための研究活動を同時に行うことは、自然なことでした。
グアテマラに滞在中、ベネスさんは、彼女が教えたことのあるデラウェア大学の学生3人とともに、7630地区(米国メリーランド州デラウェア)とサンマルコス・ロータリー・クラブ、サンマルコスのカトリック司教管区、サンイシドロの地域社会とのネットワークづくりを助けました。この3人の学生の中には、2002-03年度のロータリー財団国際親善奨学生、ジェニファー・コッペンヘイバーさんもいました。
「マッチング・グラントの申請手続きと浄水システムの建設にあたって、第7630地区のロータリアンとサンマルコスの人々の間の何百回にもおよぶEメール、電話、直接会ってのコミュニケーションは、ほぼすべて私を通して行われました」と彼女は言います。「スポークスパーソンになることを申し出たわけではありません。言語、事業の慣行や社会的な習慣の違いにより、コミュニケーションを図るのが困難でした。そのような状況で、コミュニケーションを円滑に図り、人々の目を共通の目的に向けさせる人が必要とされていたのです」
7月、ベネスさんは、新しい浄水システムの開設を助けるためにサンイシドロに戻りました。
「あの奉仕プロジェクトの成果は、やっとのことで清潔な水とトイレを手に入れたサンイシドロの人々の喜びの顔に明らかに現れていました」とベネスさんは言います。浄水システムの落成式で、この活動の名前がベネスさんの名前にちなんで「エイプリル・プロジェクト」とつけられたことを知ったベネスさんは感動に心を動かされました。
ベネスさんは現在、2008年に、ろうあ学校をサンマルコスに建設するために、サンマルコス・ロータリー・クラブと米国コネティカット州を拠点とする非営利団体、「国境を越えた建築者団 」との間の提携関係づくりに協力しています。
「ロータリーでの、推進者、翻訳者、指導者、助言者としての役割は、自己のスペイン語やプロジェクトの管理能力を高め、講演者や講師としての技能も高めることになりました」とベネスさん。「またそれは、これからもずっと重要となる支援と友情の豊かなネットワークを私に与えてくれました」