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リスボンの夜を飾る伝統音楽ファド

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哀愁あふれるポルトガル音楽「ファド」は、文化に深く根付くものでありながら、その起源には諸説があります。

8世紀から13世紀にかけて、この地を支配したムーア人の音楽に由来するという説もあれば、ブラジルからの奴隷の歌に端を発するという説もあります。また、ポルトガルの船乗りが故郷を恋しんで歌った歌が始まりだという説もあります。「ファド」という言葉は、運命や宿命を意味するラテン語から派生しており、その音楽には悲哀や慕情が満ちています。

ファドは、リスボンの労働者層の人々によく親しまれてきた音楽です。ファドの伝説的歌手、マリア・セベラ・オノフリアナは、1830年代のアルファマ地区で、母親が営む居酒屋で歌を歌っていました。また、アマリア・ロドリゲスは、ファドの女王として知られ、1999年に亡くなった時は、ポルトガルが3日間の喪に服すほどの影響力を持つ人物でした

ファドには、大きく分けて2つのスタイルがあります。1つはリスボンでさかんな形式で、労働者層に魅力の歌詞と歌い手に女性が多いのが特徴です。もう1つは、大学町のコインブラに見られるスタイルで、上流社会の視点を反映し、主に男性が歌い手となります。どちらのスタイルでも、12の弦がある、洋ナシ形のポルトガルギターを使います。

2013年6月23~26日のリスボン国際大会にご出席の方は、ぜひ、本場のファド音楽に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。


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