ロータリーがユネスコ水教育研究所と提携
記事:Arnold R. Grahl and Wayne Hearn
国際ロータリー・ニュース:2011年11月28日
水教育の大学院課程として世界最大規模を誇るユネスコ水教育研究所では、1957年以来、160カ国以上から集まった14,500名を超える専門家が学んでいます。(写真提供:UNESCO-IHE)
ロータリーは、ユネスコ水教育研究所(UNESCO-IHE)と戦略的パートナーシップを結び、パッケージ・グラントを提供することとなりました。ロータリー・クラブはこの補助金を利用して、発展途上国の水や衛生の問題に取り組む専門家育成にあたることができます。
このパッケージ・グラントでは、毎年8名の奨学生が、オランダ、デルフトにあるユネスコ水教育研究所で3つの修士課程プログラムのいずれかを専攻します。奨学生は将来、水・衛生分野の専門家として活躍することが期待されます。
ロータリーとユネスコ水教育研究所は、すべての人々、特に貧しい人々が継続的に水や衛生設備を使えるようにするという共通の目標を掲げています。また、今回の提携は、ロータリーの重点分野「水と衛生設備」を直接支援するものでもあります。
「世界でさまざまな水問題が発生し、専門家が必要とされる中、ロータリーは、ユネスコ水教育研究所のような第一級の教育機関と戦略的パートナーシップを結び、人材の育成に力を注いでいきます」と話すのは、ロータリー財団のウィリアム・ボイド管理委員長です。「ロータリー・クラブは、将来における活躍が期待できる優秀な奨学生を探し、支援することで、水や衛生の問題解決に向けた重要な貢献ができます」
「発展途上国で発生する疾病の80パーセントは、水不足や不衛生が原因」と話すのは、ユネスコ水教育研究所のAndrás Szöllösi-Nagy教授です。「ロータリーとの協力を通じて、深刻化する水問題に取り組むための人材を育てることができます」
水教育の大学院課程として世界最大規模を誇るユネスコ水教育研究所では、1957年以来、160カ国以上から集まった14,500名を超える専門家が学んでいます。研究所はまた、研究や開発のためのプロジェクト推進、水に関する教育機関や組織の世界的ネットワークの管理、水教育に関する専門知識の提供、水に関する大学院教育や継続教育の国際的基準の設置にも関与しています。
持続可能性
ロータリー財団は、今回のパッケージ・グラントを通じて、奨学生が地元の問題をグローバルな視点で捉え、問題解決に必要な研究、管理、技術的なスキルを身に付けられるよう支援し、長期的な投資を行うこととなります。ユネスコ水教育研究所では特に、学生の多くが発展途上国や移行期にある国の出身で、その87パーセントが卒業10年後にも水と衛生の分野で活躍しています。
ロータリー財団のパッケージ・グラントは、財団の重点分野において、大きな成果が望める、大規模で持続可能な国際プロジェクトを支援するものです。協力組織(戦略パートナー)とプロジェクトの大枠は既に決定されているため、この補助金を利用するロータリアンは、活動の実施に全精力と才能を集中させることができます。
シンプルな補助金プロセスを目指し、2010年7月1日から開始された財団の未来の夢試験段階には、現在100地区が参加しています。2013年7月1日から、すべての地区がこの新しい補助金モデルに移行する予定となっています。
ロータリー財団はこれまでに、マーシーシップス、アガ・カーン大学、オイコクレジット・インターナショナルとも提携を結んでいます。ユネスコ水教育研究所とのパッケージ・グラントへの申請に関する情報は、近日中にウェブサイトからご覧いただけます。
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