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サンパウロのロータリアン、アメリカ人一家を救う


 
 

サマンサ・バズビーさん(左)と母親のキャロルさん。サマンサさんの18歳の誕生日に。サマンサさんが重度の肺炎で入院したとき、母と娘の助けに駆けつけてくれたのが、ブラジル、サンパウロのロータリアンでした。(写真:Portrait Innovations)

国際慈善団体でのボランティア活動中に原因不明の病状に襲われた娘を乗せた救急ヘリが到着したブラジル、サンパウロは、一緒に着いた母親キャロル・バズビーさんにとって、まったく見ず知らずの土地でした。

バズビーさんは、ブラジルの現地通貨、ビザ、荷物を一切持っていなかったのはおろか、ポルトガル語を一言も話すことができませんでした。

娘のサマンサさんが入院する病院のベッド脇で丸2日を過ごしたバズビーさんは、サンパウロ・ロータリー・クラブのロータリアン、ビクター M. エステヴェス・デ・モラエスさんから電話を受け、助けを申し出られたときは、ただ驚くばかりでした。

「モラエスさんは、その夜、わざわざ病院まで駆けつけてくれ、現金を手渡してくれたのです。その上、私の汚れた衣服を自宅に持ち帰って洗濯してくれました」と、バズビーさんはその時を振り返ります。

病気にかかったとき、サマンサさんは、パラグアイのAmigos de las Americas という団体でボランティアをしていました。現地医師の診断で原因不明とされ、容態は次第に悪化していきました。米国オハイオ州、マントゥアの実家から母親のキャロルさんが駆けつけた後すぐに、サマンサさんはサンパウロ市内のアルバート・アインシュタイン病院に移されました。

病院から娘の病室でもう寝泊りできないことを伝えられたとき、モラエスさん一家が、キャロルさんを自宅で温かく迎え入れてくれました。

「人が助けを必要とし、自分に何かができるとわかったとき、それをしなければならないという気持ちに駆られたのです。ただそれだけです」とモラエスさんは述べます。

助けの手

第4610地区補助金小委員会委員長のドゥーシー・マラ・ロマニンさんもまた、キャロルさんの昼食や、衣服・必需品の買い出しなどの協力を名乗り出ました。 

「(ロマニンさんは)私の顔を見て、こう言ったのです。『私を親友だと思って、何でも聞いて、何でも言ってくださいね』」と、キャロルさんはロマニンさんのことを思い出します。

ロマニンさんとモラエスさんがバズビー母娘の苦境について知ったのは、サマンサさんの祖母、フィリス・ボールドンさんが、ひょっとしたら誰かロータリー関係の人が助けてくれるかもしれないと思い、マントゥア・ロータリー・クラブに連絡したことがきっかけでした。当時のクラブ会長、パール・オースチンさんは、サンパウロ市内の4人の地区ガバナーにEメールを送りました。

また、オースチンさんは、当時、サンパウロ地域からホームステイの青少年交換学生を受け入れていたオハイオ州の家族を見つけ当てることができました。その交換学生にサンパウロの自宅に電話してもらい、英語に堪能な医師に頼み、バズビーさんのいる病院を訪れ、元気づけてもらうという手配をとってもらいました。

サマンサさんは、結局、細菌性肺炎と診断されました。それからは、適切な抗生物質が与えられて病状が良くなり、やっと退院許可が出て、母娘は無事に母国に戻ることができました。

キャロルさん、サマンサさん、フィリスさんは、その後、感謝の意を述べるため、マントゥア・クラブを訪問しました。

「私のしたことは何でもありませんよ」と、オースチンさんは言います。「細かいところまで援助の手を差し伸べてくれたのは、ブラジルのロータリアンたちなのです」


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