私たち一人ひとりの持つ影響力
2009年11月
私と妻メアリーの間には、子供が3人、孫が8人おります。子育てに奮闘していた長い年月を振り返ってみますと、多くの楽しい思い出の中でも特に鮮明に蘇る出来事がいくつかあります。息子が扁桃腺を摘出したその日の夜に、何事もなかったかのようにチーズバーガーを平らげてしまったことも、忘れられない思い出の一つです。子供たちの結婚式や卒業式、そして孫の誕生も忘れることのできない記念の日です。
しかし、子供たち自身に子供のころの思い出を尋ねてみると、思ってもみなかった答えが返ってきて、驚かずにはいられません。なんと彼らは、妻も私もすっかり忘れてしまっていたような日常の何気ない出来事を実によく覚えているのです。子供たちの記憶に今なお深く刻まれているそういったささやかな瞬間が、私たちの生き様を浮き彫りにしてくれます。見聞きし、体験することのすべてが、人間性というものを育んでいきます。親としての言動は例えそれが無意識に行われたものであってもすべて、子供に影響を与えるのです。
これはロータリアンにも当てはまることで、自らの日常の言動が及ぼしうる結果を考える責任が私たちにはあります。私たちの言葉や決定がどれほどの影響力を持つかを予測することはできませんが、述べた言葉の一つひとつがなんらかの影響力を持つことは確かだと言えるでしょう。そうして蓄積されたものが好ましい影響をもたらすよう努めるのが、私たちの責任です。
ロータリー財団に寄付を行えば良い結果につながるということは皆さんご存知のとおりですが、私はこの事実をRI会長就任中にさまざまな形で見てきました。世界で最も貧しい地域は、地元のロータリー・クラブにリソースが欠如している場所です。財団に寄付することによって、私たちはロータリーを最も必要としている所へ援助を提供し、「世界でよいことをしよう」というロータリー財団の使命を達成することができるのです。
グレン E. エステス・シニア
財団管理委員長
略歴