Rotary.org: よく尋ねられる質問

よく尋ねられる質問


 現在の経済状況

 
 

問:    現在の不況は、年次プログラム基金にどのような影響を及ぼしましたか

答:    現在の世界的な不況により、ロータリー財団の投資の市場価値は、前例のない下落を見ました。市場価値におけるこの下落は、米国の会計規則に基づき、投資損失として財団の活動報告書に報告されています。2008-09会計年度の市場損失は非常に深刻であったため、運営予備金の価値が喪失する結果となりました。

これまで財団は、異なる性質の市場に異なる形で反応する資産の分散投資によってリスクを抑えてきました。しかし、今会計年度に市場が極度に下落したために、この分散投資には効果がなく、すべての資産において損失が生じました。財団の投資諮問委員会は、年次プログラム基金に関する投資指針を9月の会合で見直しました。また、2010年3月の会合で、恒久基金に関する投資指針の見直しを行う予定です。この極端な市場環境における影響を受けて、財団は、どれだけのリスクを負うべきかを再検討し、財団の現在のリスク許容度に応じて、ポートフォリオを作成する必要があります。


問:    現在の不況は、ポリオ・プラス基金にどのような影響を及ぼしましたか

答:    ポリオ撲滅活動への資金は早急に必要とされていることから、ポリオ・プラス基金は、短期的で大きな流動性が求められるものです。このため財団は、質の高い短期の確定付き証券に投資しています。また、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団から寄せられた補助金は、米国債のみに投資されています。グーグル財団から寄せられた補助金は、公社債投資信託に投資されました。

このような投資方法は、投資期間が不定の恒久基金、あるいは投資期間が3年周期で長く、比較的流動性の低い年次プログラム基金には向いていません。このほか、財団の投資構造、投資方針、これまでの記録に関する詳細は、投資理念 のページをご覧ください。


問:    財団の運営予備金とプログラムには、どのような影響がありましたか

答:    財団の資金周期では、寄付は受領されてから3年後にプログラムに使用されます。この3年周期によって、地区はプロジェクトの計画や参加者の選考のための時間が持て、財団は寄付金を投資することができます。これらの投資による収益は、管理運営費と寄付増進の経費を賄う運営予備金となります。十分な投資収益が生まれ、運営予備金の最低基準を上回った場合、これらの収益はプログラムの運営費にも使用されます。目安とされる運営予備金は、(1)予算に組み込まれた現年度の運営費(2)今後2年間の会計年度の予測運営費(3)現年度の年次プログラム基金の補助金予算の50パーセントの合計に等しい金額とされています。財団管理委員会は、十分な投資収益が得られなかった場合に財団の運営費を十分に賄うために、また厳しい市場環境によりロータリアンから寄せられた寄付の価値が下がった場合に資金を補うために運営予備金を設けました。また、運営予備金は、どのようなときに余剰金をプログラムの運営のために使用し、運営費を抑制するかを決定する際のパラメーターともなります。管理委員会は、予備金が、目安となる予備金レベルの50パーセントを下回ったときに、予備金の回復、あるいは経費削減のための措置を取る必要があります。 運営予備金に関する概要をご覧ください。

2009年4月現在、財団の投資価値の大きな下落により、財団の運営予備金が喪失し、運営費を賄うことができなくなりました。以下は、予備金の回復と経費削減のために2008-09会計年度に取られた措置です。 

• 2008-09年度に、国際財団活動資金(WF)の支出を1,630万米ドル削減する。 

• 職員やボランティアの旅費、残業費、派遣人材費、コンサルタント、職員の人材開発を含め、あらゆる裁量支出を中止する。

• 財団関連の出張中にかかる職員とボランティアのコストを削減する。

詳細は、ジョナサン・マジィアベ元管理委員長からロータリアンへの5月7日の報告をご覧ください。 

管理委員会は4月に、運営予備金の回復方法について検討するための小委員会を設立しました。この小委員会は、10月の管理委員会の会合で報告を行う予定です。


問:    年次プログラム基金の投資は、なぜもっと慎重に行われていないのですか

答:    ロータリー財団の投資方針には、長期的な投資方策と分散投資の両方を行うベストプラクティスが採用されています。財団は、組織の資産運用を管理するUniform Prudent Investor Act に基づき投資を行っています。財団に生じた損失は、ほとんどの投資部門におけるものです。投資の歴史において、今年度は前例を見ない年度となりました。ロータリー財団と同様の組織で、世界的な金融市場における現在の状況を予見していた組織はありません。


問:    3年周期を前提として、年次プログラム基金の資産は、なぜ預金口座に投資されていないのですか

答:    年次プログラム基金の第一の目的は、ロータリー財団のプログラムに資金を提供することです。資産の一部は、基金に関連するロータリー財団の一般管理費、プログラム運営費、寄付増進経費に使用されます。年次プログラム基金への寄付は、プログラムに使用される前に3年間投資されます。この投資周期の目的は、財団の運営費(一般管理費、寄付増進経費、余剰金がある場合はプログラム運営費)を賄うための十分な投資収益を生み出し、ロータリアンから寄せられた寄付の全額が財団のプログラムに使用されるようにすることです。年次プログラム基金の資産は、財団を運営するのに十分な収益を生み出す証券に投資する必要があります。米国短期国債や預金口座などの資産に主に投資した場合、財団のすべての運営を賄うのに十分な投資収益が生まれません。このため、年次プログラム基金の資産については、財団の運営費に必要な収益が見込まれる分散投資を行っています。通常の金融市場では、資産の分散投資によって、どのような市場の下落が起きた場合でも投資家は保護されてきました。 しかし、昨年の異常な金融市場により、すべての資産の価値が下落したために、通常通りの効果がありませんでした。財団は上に述べたような投資方策を30年以上続け、投資収益から財団の運営費を賄うのに十分な資金を生み出し、ロータリアンから寄せられた寄付をすべてプログラムに使用してきました。また、1990年代後半には、非常に大きな投資収益が得られたことから、投資収益の1億ドル近くがポリオ撲滅活動と年次プログラム基金のプログラムに使用されました。The Rotary Foundation Investment Information(ロータリー財団の投資に関する情報、英語) で、財団のこれまでの投資収益率をご覧ください。

現金管理という観点から、財団は、各年に寄せられた寄付をそれぞれ別個に3年周期で投資することはしていません。年次プログラム基金の寄付は、年々増え続けてきたため、 財団は、現在のキャッシュフローで現年度のプログラムの費用を賄い、年次プログラム基金の資産をより長い期間投資することができました。年次プログラム基金への寄付が増え続ける限り、財団はこのような形で運営を継続することができますが、年次プログラム基金への寄付が減少した場合、現年度のプログラムの費用を賄うために年次プログラム基金の資産を売却しなければならない可能性が出てきます。

問:    プログラムの支出の削減と比例して、財団は、管理運営費の支出も削減しますか

答:    事務総長は、職員や旅費などのいくつかの分野において、支出を削減しました。しかし、終結していない補助金プログラムについては、今年度の予算が削減された後も監視していく必要があります。また、ロータリーの2億ドルのチャレンジの支援においても資金が必要とされています。管理委員会は、未来の夢計画への投資を続けていきます。このような重要な試みによって、その他の分野での費用削減は相殺されることになります。


問:    投資諮問委員会は積極的に活動していますか

答:    投資諮問委員会は、2009年4月と6月に会合を持ち、管理委員会の6月の会合で推奨事項を提案しました。また、同委員会は、9月の会合で年次プログラム基金に関する投資方針を見直しました。2010年3月の会合では、恒久基金に関する投資方針の見直しを行う予定です。現在のような極端な市場環境において、同委員会は、財団がどれだけのリスクを負うべきかを再検討し、それに応じてポートフォリオを作成していきます。 


問:    プログラム予算が削減された後でも、年次プログラム基金に寄付を行うことはなぜ重要なのですか

答:    ロータリー・クラブが活動する33,000の地域社会において、現在もニーズは増え続けています。投資収益により、これまで財団は非常に多くの奉仕活動を行ってきましたが、緊要なニーズに対応していくためには、ロータリアンからの財政支援がこれまで以上に必要とされています。現在のような厳しい状況において、人々はリーダーシップを求めています。ロータリーは、これまで力強いリーダーシップを示してきました。また今年度、財団に寄せられた多大な寄付に示される通り、ロータリアンは現在もニーズに懸命に応えています。