Rotary.org:

RI事務総長からの財務状況に関するご報告


 
 

ロータリアンの皆さま

現在、国際ロータリーでは、独立監査人による2008-09年度決算報告書の監査の完了を待っていますが、予備報告書では、今回の不況によって、私たちが懸念していたほどの損失が国際ロータリーとロータリー財団に生じていないことが示されています。今年2月に2,600万米ドルを超えていたRIの投資損失は、会計年度の終わりである2009年6月30日には、約1,200万ドルにまで減少しました。投資市場でより大きな損害を受けたロータリー財団もまた、年度末までに損失の一部を取り戻し、2月に2億2,200万ドル以上であった損失が、年度末には1億6,400万ドルとなりました。これらの損失の回復と2008-09年度の支出の削減により、ロータリー財団管理委員会は、2009-10年度のマッチング・グラントに230万ドルの予算を追加することが可能となり、その結果、ロータリアンが今年度もさらに充実した人道的活動を続けることができるようになりました。

7月と8月にも、市場の好転によりRIと財団の投資がさらに改善されるという朗報がありました。この投資収益の改善により、昨会計年度に記録された未実現損失が今後も埋め合わされていきます。

一部のロータリアンから、財団は年次プログラム基金の投資をリスクの少ない保守的な方法で行うことを検討すべきである、という声が寄せられています。これまで財団の投資方法は非常に大きな成功を収めてきました。財団は、20年以上にわたりその管理運営費と寄付増進経費を投資収益により賄ってきており、およそ1億ドルに及ぶ投資収益を、子供たちのための機会補助金、ポリオ・プラス 、マッチング・グラントに充ててきました。しかし、6月3日のご報告でお伝えしたように、現在の経済状況により、今後数年間は投資収益でこれらの資金を確保できなくなる可能性が生じています。 これを受けて、投資諮問委員会は、リスクが高く不安定な金融市場に対処できるよう、投資方針ならびに財団の収益と流動資産の諸条件に関する見直しを行っています。委員会は、10月の会合で、管理委員会に推奨事項を報告する予定となっています。

投資市場の回復の兆しに加え、ロータリーの財務状況を改善するためにほかにも対策が取られています。6月の会合で、RI理事会財団管理委員会は、RIと財団の2009-10年度の緊縮予算を承認しました。これには、職員とボランティアの経費の大幅な削減が含まれています。その一例として、ジョン・ケニーRI会長とグレン・エステス管理委員長は、今年度、委員会の会合を通信やビデオ会議などの形で行うよう要請しています。これにより、何万ドルもの経費が節約されます。さらに、ロータリー・クラブと地区への効果的な支援を維持しながら経費を削減するために、私は、可能な限り職員の出張をなくし、給与を凍結しました。事務局は、現在、予算を下回る人数の職員によって運営されています。  

このほかにも、希望を与えるいくつかの要因があります。まず、2008-09年度に会員数にわずかな増加が見られ、人頭分担金の収入ベースが増えたことがあります。さらに、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団 グーグル財団から寄せられた補助金を除き、財団への寄付は、2008-09年度に過去最高レベルに達し、この勢いは今年度も続いています。こうした進展は、世界でよいことをする国際ロータリーとロータリー財団の価値が、不況にあっても揺ぎないものであることを示しています。経済危機の最悪の時期は過ぎたかもしれませんが、回復は非常に長い時間がかかり、たやすいものではありません。高い失業率が続き、住宅ローンの支払いができずに家が差し押さえられ、多くの事業が倒産に見舞われている今日、ロータリーの奉仕がこれまで以上に必要とされています。皆さまが奉仕を続けていけるよう、RI理事会、財団管理委員会、事務局職員は力を合わせ、リソースを守るために努力してまいります。 

エド・フタ(布田)
RI事務総長